コミックキューガール

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

コミックキューガール(COMIC CUTEGIRL 2012.4.26~2012.4.26)は、大手同人サークル実業之日本社が一号のみ発行したアンソロジー漫画同人誌である。

概要[編集]

今を遡る2011年12月、通算95号をもって最終号となった月間漫画誌コミックキャンドールのスタッフの遺言「2012年春、妄想力の限界に挑む超絶新雑誌登場予定!ご期待ください!」の言葉通り、2012年4月26日創刊。その当日にあろうことか廃刊を表明して一躍話題となった。

その際、ニュースサイト等で「エロ過ぎて廃刊決定」などと紹介されていた為に時の本となり、転売厨が定価(680円)の五倍近い値をつけるなどの騒動も見られた。

創廃刊の経緯[編集]

廃刊に関する真相としては、七年の間18禁雑誌との境界付近を行ったり来たりしていたセクシー路線の前作キャンドールとは異なる方向性を目指して企画された本誌キューガールが、やはりと言うか当然の帰結というべきか、代わり映えのしないスタッフによりキャンドールと同じ路線で完成したため、出版サークル上層部の脳内にあった正しい本、美しい本(無論、成年向きでない一般雑誌である)とのギャップが「エロ過ぎ」となって、続刊不能となったものである。 それゆえ、別に成年向きとしても発売できないほどの卑猥さを持っていたわけではなく、むしろ、赤い核弾頭こと一般向け商業誌チャンピオンREDの足下にも及ばない微エロ加減で、転売屋に躍らされて妙にヤバいものを期待し高額を払った人、乙であった。

つまるところ、「一度やってみましたが、作りたい物じゃなかったのでもう止めます。無かった事にして下さい」というアマチュアスピリット溢れる物作りの姿勢が表面化したものだが、こうした「作りたい本だけを作る、作りたくない本は一切作らない」、また「読者、作家より自分の感性を唯一絶対と確信した誌面作り」といった事は本サークルが同人であるために許されるものであり、万一にもこれがちゃんとした出版社の出版方針だとすれば多くの人の批判が集中していた事であろう。

著者、読者の反応[編集]

今回のキューガールも、商業であれば彼らサークルの仕入先、外注先たる寄稿漫画家らの存在や、その頑張り無しに発刊できるはずのない漫画誌であり、実際に、突然の廃刊決定を受けてショックを隠せず、それぞれのブログやツイッターに無念さを滲ませる作家が続出した。

唯一の号となったキューガール6月号も、あずまゆき(あづまゆき)、しかげなぎみこくのほまれ、といった作家を始め、合計十数名の作家が参加しているが、彼らは漫画のプロとして、多大な時間と才能を、かろうじて掲載された第一話の作画だけにとどまらず、連載作品全体の舞台設定やストーリー展開などの構想に費やし、またそれを他の場所には発表しない専属的なものとして用意していたはずである。

彼ら作家を敬愛するファンにしてみても、好みの作家の新連載作品には大きな期待を寄せていたはずで、決して最初の部分だけ読めるという某ネット書店のチラ見サービスや楽曲試聴サービスのようなものや「続きはWebで」を期待していたはずはなく、号が進んで単行本として発売されるお気に入り作家の新しいコミックスを夢に見ていた事だろう。その一部はおそらく、自身のブログや書店のレビューなどで、どのようにお気に入り作家の新作を誉め批評して、この波を盛り上げていこうかと考えを巡らしていたはずで、つまり、皆、プロとして、いきあたりばったりに動くアマチュア同人出版サークルよりも遥か先を見ていたのである。

問題点[編集]

突然の連載中止ともなれば、例えば「連載の依頼は一区切りの結末までを包含する契約と見なせ、読者の反応を見る前の決定は打ち切りの正当な理由には成り得ず、契約の一方的な破棄になる」といったことが心配されるが、何分にもきっちりとした契約書や補償内容の定まったビジネスの世界ではなく同人の世界であるため、事態の成り行きはなお不透明である。

もしかすると扱い額の少なくないサークル実業之日本社の代表は、同人上がりの経歴を持つ人気漫画家諸氏をセミプロ程度のように過小評価しているのかもしれないが、「突如気が変わって発売日に廃刊決定」と「読者の為に粛々と力を尽くす」どちらの態度がアマチュアで、どちらの態度がプロなのかは言うまでもないだろう。

あるいは「発売日に廃刊くらい超展開を持つ目を見張るような作品を描いてみろ」という作家へ激励メッセージなのかもしれないが、それは間違いなく余計なお世話である。 出会ったその日に即エッチする話がいかにお約束で不自然なものにしろ、出会った日に主人公を殺すヒロインでは話の続けようがないのである。

外部リンク[編集]