チェルノブ

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
「やられ方カッコ悪いな~?」
チェルノブ について、有野晋哉

チェルノブとは、ゲーム製作会社・株式会社データイーストが乾燥椎茸を発売して倒産する以前、同社から発売されたコンピューターゲームである。

ストーリー[編集]

カマントンカチの赤い国旗の立つ国で、凄惨の限りを極めるような核電所事故に巻き込まれた炭鉱夫・チェルノブ。彼は地獄のような苦しみの中から九死に一生を得てやっとの思いで生還したが、その身体は原子力発電所に支配されていた。超人となったチェルノブは、やがて自由の女神がそびえ立つ国に渦巻くデスダリアンの野望へと立ち向かっていく。

システム[編集]

とある事情によって常に前方へ走り続けなければならなくなってしまった主人公を操作しながら、後に落ちたアイテムを取ることが出来ない、逃した敵を倒すことが出来ない、などといった状況下で6種類の武器を駆使して敵を撃破していく。全てのステージを制覇した上でそれまでに獲得した点数の高さを記録し、その記録を更新していく。得点はゲーム中に円高コインドル安コインなどといったアイテムを獲得することで更に高めることが可能。

武器は光子力ビーム、エネルギーブーメラン、八つ裂き光輪、電撃むち、重力分銅、赤城山ミサイルの中から武器アイテムの取得によって選択可能である。

出来事[編集]

発売に至る経緯[編集]

まず、このゲーム作品の制作企画はチェルノブイリ核電所事故をモチーフにしたことを出来る限り作品上で明確にすることをコンセプトとしていた。しかし、「チェルノブイリの悪夢」と称されたその事故をゲームのモチーフにすることは、マスコミュニケーションの報道機関によって不謹慎であるとして指摘され、問題として報道されることは明確であるということを企画部は既に予測していた。

彼ら企画部が目的としていたのは、チェルノブイリ核事故をモチーフにしているという事実を出来る限り明らかにすることで、もしもマスコミュニケーションの報道機関から問題として報道された場合はそれを名誉棄損であるとして訴訟し、報道を行った報道機関から今後の会社運営資金として多額の賠償金を獲得することなのであった。

企画部がこの企画概要を株式会社データイーストの社長に説明したところ、「非常に素晴らしい企画だ」という高い評価と採用を受けた。こうして、チェルノブのゲーム作品としての開発が開始されたのである。

この企画概要を受けて、まず作品名は確実にチェルノブイリを連想させられるように「チェルノブ」というものにされた。これは同時に主人公の名前であった。因みに主人公の妹の名前はチェルミーであった。そして、連想が確実なものとなるように、タイトル画面にはソ連の国旗を描写した。

また、チェルノブイリを連想させる要素を盛り込むことと同様に、原子力発電所に関する要素を盛り込むことも同時に必須であった。まず、主人公は原子力発電所の事故によって既に被曝しているという設定になった。彼は被曝によってボロボロになった体に鞭を打つように、その肉体までも原子力発電所に改造した。更に、常に走り続けていないとメルトダウンが発生してその体からも原子力発電所事故が発生してしまう。そして、作品の舞台は原子力発電所事故によって荒廃した世界となった。もはや、これ以上チェルノブイリ原子力発電事故の要素を盛り込む部分はないと企画部は考え、ゲームの構想は完成し、開発に至った。開発スタッフの強い熱意によって作品は完成し、発売に至った。

こうして、チェルノブは生まれた。

マスコミとの抗争[編集]

データイーストの計画通りに、チェルノブはチェルノブイリ発電所事故をモチーフにした不謹慎なゲームとして発売してからすぐさまマスコミュニケーションの報道機関に指摘され、問題的な作品であるとして報道された。チェルノブがアーケードゲームの筐体として各地のゲームセンターに設置され、メガドライブによる家庭用ゲームとしての発売までも達成した矢先での出来事であった。世間からは激しい非難を浴び、データイーストの企業としての信頼は一気に激減したが、そんなことはどうでもよかった。

無論、データイーストには抜け目など無かった。データイーストはこのゲームの名称に関して指摘を受けた際の保険として、チェルノブを発売するより1年先にカルノフという主人公が登場する作品を発売していた。そのため、もしチェルノブの名称が指摘を受けた際には、それに関連付けて辻褄を合わせることができる釈明を用意出来ていた。データイーストは計画通り、チェルノブのモチーフについて、「チェルノブはカルノフの従兄弟という設定であり、原発事故とは全く関係ない」と釈明し、逆に報道機関を名誉棄損で訴えると宣言した。しかし、マスコミュニケーションの報道機関はこれを信用せず、それを示す意図的な編集をインタービュー映像に加えた。世論は報道機関側に傾くばかりであった。ついにデータイーストは切り札として報道機関に対する訴訟を行ったが、直ちに棄却された。これに対してもデータイーストは徹底的な抗議を行い続けたが、抗議に対しては報道機関から定型的な謝罪文しか返って来なかった。

しかし、チェルノブに関する騒動はやがて長い時を経てだんだんと鎮静化していき、やがては忘れ去られた。

チェルノブは許されたのである。

こうして、彼らは戦いに勝利した。

リメイク版の制作[編集]

後にセガと協力し、チェルノブのリメイクが製作された。セガ側は再びこの騒動を掘り起こさないよう、チェルノブイリや原子力発電所にまつわる要素を全て削除するよう助言した。これはチェルノブの制作が企画された当時の開発コンセプトに大きく違反していたため、データイースト側のスタッフたちは激しく反対したが、セガ側の熱心な説得によりそれを承諾した。

データイーストの社員たちはもちろん、製作に携わったセガの社員たちもチェルノブを非常に愛していたという。彼らによって作品は大きな熱意を込めて開発された。

完成した作品は、チェルノブの様々な特徴をそのまま大きく生かし、ステージや敵キャラクターのデザインに関する大きな進歩を見せていた。原発事故によって荒廃した世界は第一面で終幕し、そこからは秘境や砂漠、遺跡など、非常に多彩なデザインを見せた。背景に何故かピラミッドが異様な速度で通過していく場面や、BGMに謎の奇声が入る場面など、独特な世界観をプレイヤーに見せ、大きな人気を生んだ。

こうして、チェルノブは更なる名作へと生まれ変わった。

格闘ゲームに殴り込み[編集]

チェルノブはカルノフのよしみで、のちに『ファイターズヒストリー~溝口危機一髪~』に参加する。問題児チェルノブはただ戦うだけだと華がなく、仕方なく「全世界の無駄を省く!」と大義名分を掲げ大阪府に出向いてオブジェのタコを盗み象徴をけなして溝口誠を怒らせた。そしてチェルノブが『自称・窃盗犯(もちろん根はイイ奴)』を名乗りムチャブリを発揮するあまり、カルノフが神様から「従兄弟に関係なくチェルノブをフルボッコにしてこい!」と命を受け泣く泣く従兄弟に制裁を加える。神様はチェルノブを許してあげなかった。

制作会社の倒産[編集]

やがて世の中はゲーム暗黒時代へと進んでいった。ゲーム業界では競争が非常に激しくなり、コンパイルSNKが倒産に追い込まれていった。そんな中、データイーストはこの状況を冷静に分析し、一度ゲームの開発と発売から一時的に離脱することが賢明であると判断した。そこで、データイーストは乾燥椎茸やガスマスク、マイナスイオン発生機の開発・製造に着手することにした。が、全く売れず、やがては他のゲーム企業と同様に倒産に追い込まれていき、結果的に自己破産となった。

その事実は、7月7日付の官報に小さく掲載された。データイーストの保有していた特許はタクトロン株式会社に譲渡されたが、何もしていないのにいつの間にか任天堂のものになっていた。タクトロンはこれを数回提訴したが、本当に任天堂のものになってしまっていたらしく、いずれも棄却されたという。

かつて世間を震撼させた不謹慎ゲームの製作会社は、未だかつてないオチを見せて消え去ったのである。

こうして、チェルノブは伝説になった。

関連項目[編集]


Upsidedownmainpage.jpg 執筆コンテスト
本項は第21回執筆コンテストに出品されました。