たずね人

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
ムンクの叫びから転送)
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叫び.jpg

この男性を探しています。昨晩、はしごを使い、窓をたたき割って部屋に侵入した人物により連れ去られました。警察へはすでに届けてあります。

以下に特徴を挙げますので、見かけた方は早急に連絡をお願いします。

  • 金壺眼、ミイラの様な顔色、こけた頬、開いた口
  • い服を着ています
  • 基本的に移動を好みません。現に同じの同じ地点に100年以上いました
  • (重要)小児てんかんが完治していません。強迫性障害の気があります。今回のことでかなり精神的に参っていると思われます。パステルのように控えめで、大変デリケートな性格です

館長より[編集]

彼は4人兄弟の長男として生まれ、幼いころから重い責任を負わされていました。家庭環境が良くなく、逃げるように親元を離れてからは、幾多の人々の嘲笑に耐える辛い日々を送っていたようです。薄いボール紙にしがみついて震えていたところを当館に保護されたときには、彼は精神にかなりの異常をきたし、体はやせ細ってアルコール以外ほとんどのものを受け付けなくなっていました。あれからずいぶん長いこと経ちますが、快方に向かう気配は全くありません。

彼は今では当館において1,2を争う人気者であると同時に、世界的な知名度を誇り、多くの人々から畏敬の念をもって見られる存在となっています。彼を連れ去った人物も、それを分かった上で今回のような行動に出たのでしょう。その人物がただ単に彼を独占したいだけなのか、あとから莫大な身代金を要求するつもりなのかは分かりません。もしかすると、考えたくないことではありますが、彼の人気を妬み、危害を加えようとしているのかもしれません。そのいずれにせよ、私には知る由もありません。

しかしそれでも私は、今回暴力によって彼を不当に連れ去ったその人に問いたい。貴方は彼の苦しみを知っていますか、と。

当館による厚い保護を受け、落ち着いてものを考える余裕のできた彼は、父親との確執や生き別れになったのことを回想し、そこから深い思索にふけり、自らの存在意義、ついには生命そのものの意味を問いはじめました。しかし元々異常をきたしていたその精神は彼を絶望へと導き、哲学的思考をこじらせた彼は死に至る病にかかってしまったのです。やがて大いなる自然の声が、橋の上の彼を脅かすようになります。それに対し彼は両耳をふさぎ、必死に耐えるしかないのです。

これでもうわかったでしょう。彼は別に橋の上で馬鹿みたいに叫んでいるわけでも、ミイラごっこをしているわけでも、桂歌丸のマネをしているわけでもありません。アッチョンブリケなんてもってのほかです。

私は貴方をこれ以上責めたくない。貴方が彼の名を「ムンク」だと思っていたとしても構わない。今回のことは、ほんの出来心だったと、ちょっと魔が差したのだと信じたい。私はただ、一刻も早く彼を返してほしいだけなのだ。かけがえのない親友」(ドル箱の帰りを、心から願っている。


たちわかれ いなぱのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ
1994年2月15日 オスロ国立美術館

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