便利な言葉
便利な言葉(べんり―ことば)とは、ピンチを逃れたり、煩わしい説明を回避したりと、さまざまな目的で人々に頼られている言葉である。
概要[編集]
人々は、概ね言葉を選んで会話をしているが、言葉を選ぶことが煩わしくなったり面倒くさくなったりして言葉を選びたくなくなるときもある。そのようなときに使われるものが、「便利な言葉」である。便利な言葉を使えば、言葉を選ぶ必要がなく、会話がスムーズに進むであろう。ただ、言葉を選ばなくなるということは、脳の働きを低下させるということでもある。だから、使いすぎると低脳になるおそれがあるので注意が必要である。
特徴[編集]
便利な言葉の大きな特徴は、「問題をごまかす」ことである。そのままだと誤解が生じたり社会的にまずかったりと問題が生じるが、それを一言で片付けるのが便利な言葉の最大の利点であろう。それでも、ただ便利な言葉を並べているだけでは会話にならないので、便利な言葉を使いこなすにはある程度の「技術」が必要になる。
一覧[編集]
以下に、便利な言葉の例を挙げる。
- 便利な言葉
- 「“齟齬が生じる”ってどういう意味?」とか聞かれたときに、「んー、まあうまくいかなくなったときに使われる便利な言葉じゃね?」などと知ったかぶりのウィキペディアン達に愛用されている便利な言葉である。つまり便利な言葉なのである。
- そういうこと
- とりあえずまあそういうことである。
- あれ
- 確かあれだった。でもあまり言い過ぎるとあれなので今はあれとしか言えない。
- ありがとう・ごめんなさい
- 質問をされて、返答を後回しにするときに使われる。告白されて、断りたいが傷つけたくないときには「ありがとう」、失敗をした理由を聞かれたときは「ごめんなさい」が効果的。ただ、前者なら「あなたはどうなの?」とか後者なら「だからなぜ失敗したのか聞いているんだ!」と言われかねない。そうなったときはごめんなさい。
- お察しください
- 説明はお察しください。
- ご想像にお任せします
- 正しい使い方についてはご想像にお任せします。
- みたいな
- 「カネ出せ」と言えば嫌われるので、「お金みたいな…欲しいんだけどwみたいな?」と言葉をぼかして発言するときに使われる。ただし、あまり多用するとさらに嫌われるので注意。とにかく、人に嫌われることを気にしているとうまく生きてはいけない。みたいな?
- 宗教上の理由により
- 説明は宗教上の理由により削除されました。
- 外はサクサク、中はモチモチ
- 揚げ物などの食べ物をレポートするときに使われる。これを使えば、どんな食べ物でも美味しくレポートできる。ところで、ドーナッツって食べたことある?外はサクサク、中はモチモチでうまいんだよ、あぁドーナッツ食いてぇ…
- まあ・いろいろ・普通に
- 他の便利な言葉と組み合わせると、さらに効果的である。特に「普通に」は、相手をうまく複雑な心境に陥れることができて効果的。
- 団体職員
- あなたのお仕事を飾らず、端的に、かついいように表現してくれるとても利便性の高い職業種別。業務内容の説明が面倒な場合にも重宝する。
- 家事手伝い
- 同じニートでも、おにゃのこだとれっきとした職業として釣書にも書ける。火事手伝いと書くと逮捕されるので注意。
- 以下略
- (ry
- 前向きに
- やるのかやらないのかはっきりしない割に、聞き手に対してポジティブな印象を与えることができる言葉。英語に翻訳できない日本語の代表格として知られていたが、"in a forward-looking manner"という訳語が作られて、欧米の政治家も使うようになってしまった。
- 善処
- やるのかやらないのかはっきりしない割に、聞き手に対してポジティブな印象を与えることができる言葉その2。国会で「前向きに」と「善処します」をNGワードにしたら、さぞやおもしろいことになるだろう。
- 遺憾の意
- これを、国会などでまずい状況が起きたときに「いかんなあ」という感情を表すために「い」というプラカードを掲げる、「『いかん!』の『い』」だと思っていた歌手もいた。
- 痛恨の極み
- 約束を守れなかったときなどに「ごめんなさい」、「すみません」を言えない困ったちゃんが成人後に多用する言葉。
- 今は反省している
- たしかに「次はバレないようにこういうやり方にしよう」という考え方も反省という言葉の定義にあてはまってるからね。
- だから、すみませんって言ってるじゃないか
- 謝罪が受け入れられなかったときにその場をしのぐために発する言葉。
- 殺意はなかった
- 悪意はありました。
- 関係者
- テレビや新聞が報道したいことを報道したいようにしゃべってくれる便利なニュースソース。
- 大人の事情
- 大人の事情により詳しく記すことができない。
- 自主的
- 某宗教団体や某政党、某カスラックなどからの脅迫まがいの圧力をなかったことにできる言葉。
- あったりなかったりする(したりしなかったりする)
- 有るのか無いのか、するのかしないのかを誤魔化したいときに使う表現。曖昧さを好む日本人がしばしば使用する。しかし、相手がKYだった場合、意図したとおりに意味を取ってもらえず思わぬ誤解が生ずる恐れがある諸刃の剣である。
- 俺の嫁・・・じゃなかった、翠星石がこの言葉を使っていたような気がしたりしなかったりする。
- バールのようなもの
- バールに似ているがちょっと違う、らしい。
- 学園
- エロゲの登場人物たちが通う謎の学校。
- 末筆ながら、貴殿の益々のご活躍をお祈り申し上げます
- 通称「お祈り」。相手をニートに突き落とす魔法の言葉。
- この人痴漢です!
- 叫ぶだけで相手の社会的生命を抹殺し、さらに数万円が手に入る便利な言葉(女性限定)。名誉毀損で訴えられたら自分の人生も抹殺される。
- ネトウヨ
- 少しでも愛国的だったり戦争に肯定的な言動した者をネット内外問わず底辺認定できる。カウンターとしてネトウヨ連呼厨、ブサヨ、在日などの表現もあるが、決定的な効果は得られていない。
- 桂言葉
- なんでもしてくれるという意味では便利かもしれない。
- 記憶にございません
- 「お前がやっただろ!」「記憶にございません」と自分がバクった様に見せかけるすごい言葉。
- 人類滅亡
- 予言者、いやそれを出汁にして金儲けする者の殺し文句の定番。しかし結局は人類は死なないのがオチ。
- 怖くなって逃げた
- ひき逃げした者が逮捕後に言う定番の言葉。しかしこれにより罪が軽くなったケースは一度もないのに、よく使われるのはなぜだ?ただ最近では「人とは思わなかった」が大流行。
- 賢明な読者
- 例えば「賢明な読者ならご理解して頂けただろう」という風に使う。この文字列を見ただけで「理解なんてできねーよ!」という読者の意見は封殺される。
- 雑誌の編集方針にそぐわないから
- 漫画雑誌の編集が自分の嫌いな作品を打ち切る時に使う。コミックボンボンや週刊少年サンデーがよく使うことで有名。
- クォリティ向上のため
- ゲームメーカーが最初に発表した発売日に間に合わなくなった時に使う。
- しつけのつもり
- 未成年への暴行・殺人で社会から抹消された大人が最後に言い残した、後に事件を起こす者に語り継がれるありがたい言葉。近年ではバリエーションとして「指導のつもり」が注目されている。
- 多くの方々からご好評を頂いています
- みんなやってますの営業バージョン。一部のバカがイチャモンをつけているようですが、お気になさらないでください。
- 厳重注意
- 一応制裁を加えた事だけはアホな世間に伝えておけ。
- 将来を悲観して
- 一見同情しそうな文言ではあるが、結局は育児能力のない大人の言い訳でしかない。虐待した大人の責任回避の時にも遣われる。
- 時と場合による
- 臨機応変のようなシャレた意味もあるが、平気でウソをつく、約束も守らない、信念もなくブレまくっている者の言い訳にもなりうる。
- 誤解を招く表現
- ヤラセやねつ造、ウソ、イカサマ、秘密、悪事がバレそうになった時にマスコミや権力者を擁護してくれるありがたい言葉。
- 緊急警告
- 地震や戦争などを執拗に煽るオカルトや三流学者の小遣い稼ぎ。実際は「煽り運転」と何ら変わりはない。
- 原材料や資材価格の高騰
- 企業などが値上げを正当化するためによく遣われる。どれくらい高騰したかはお察しください。
- 所により
- 無能で怠慢な気象台職員による常套文句。
用例[編集]
以下に、便利な言葉を使った会話を紹介する。
店長:君が昨日からうちのレストランでボランティアしてくれている鈴木君かね?
鈴木:いや、ボランティアじゃなくてバイト…でもまあ…つまり、そういうことです。
店長:てかお前、昨日皿割ったよな?なんで割ったんだ?お?
鈴木:ごめんなさい。
店長:理由を聞いているんだ、理由を!早く答えろ。
鈴木:それより早く調理させてください。
店長:調理するってことは、お客さんに味を伝えることだ。
鈴木:はい。
店長:だからまず、私が作った料理を食べて、言葉で伝えてくれるかな?それができないと調理はまだ早い。
鈴木:ありがとうございます!
店長:では、これが新商品「あんかけオムライス」だ。まずこれを食って、その味を表現してくれ。
鈴木:もぐもぐ…ほいひいへふ。味はまああれですね…あんな感じです。外はサクサク、中はモチモチ…みたいな?
店長:んなわけねーだろ!