南アルプス駅

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ウィキペディア専門家気取りたちも「南アルプス駅」については執筆を躊躇しています。そのような快挙を手際よくやりおおせたことは、我らの誇りです。

南アルプス駅(みなみあるぷすえき)とは、磁気浮上式鉄道リニアモーターカー)により建設される中央新幹線の駅である。静岡市葵区に建設し、2027年に開業予定。

経緯[編集]

中央新幹線のルート全図。赤丸で示したのが南アルプス駅

東京都大阪府を結ぶ中央新幹線の構想は古くからあったが、2000年代半ばから本格的な建設計画の策定が行われた。そして2011年に、東京-名古屋間を先行開業するにあたっての詳細な計画が公表された。この区間は、太平洋側の平野部を繋ぐ東海道新幹線に対して、山梨リニア実験線を活用し赤石山脈(南アルプス)を横切るルートとなっており、東京-名古屋間の距離の短縮が図られている。

当初、長野県内については3ルートが検討されており、長野県は諏訪湖周辺を経て伊那谷から岐阜県へ接続するルート(Bルート)を主張した。この場合、東京から、神奈川県山梨県長野県岐阜県を経て、愛知県に至ることになる。しかし、このルートは路線長が長くなり、建設費用もかさむことから、建設主体であるJR東海は難色を示していた。

そこで、長野県が折れる形で、赤石山脈を貫く最短ルート(Cルート)とする方針が固まり、2011年にほぼ確定した。この場合、東京から神奈川県、山梨県、静岡県、長野県、岐阜県、愛知県と進むことになる。

中央新幹線は途中駅を「一都府県一駅」とする方針である。各県で途中駅の建設場所について検討がなされ、2013年相模原市甲府市飯田市中津川市に決定された。そんな中、当初Bルートでは県内を通過しないと思われていた静岡県だけが、駅の建設場所についての議論が遅れていた。

Cルートでは静岡県内を通過するため、静岡市葵区に建設計画が持ち上がり、途中駅設置が決定された。

場所[編集]

南アルプス駅の予定地

静岡県内では静岡市葵区しか通過しないため、同区にすんなり決定した。南アルプスの枝峰である蝙蝠岳の南麓、大井川源流部の西俣と呼ばれる川の地下が適当とされた。

大井川は最上流部で大きく2つに分岐しており、西俣と東俣と呼ばれる。東俣側は、東俣林道からさらに北へ向かう小径があるため、当初は東俣のほうが交通の便が良いとされた。しかし静岡市街地から丸一日を要する当地への交通の便は結局無視されることとなった。西俣のほうが若干南アルプスに近く、赤石岳や三伏峠への登山客を見込めるということで、西俣側になった。

予定地の標高はおよそ1400メートル。地上駅になることはあり得ず、駅から地上に出るためには高さ数百メートルの長い長いエレベーターに乗る必要がある。

名称[編集]

静岡市北部にあるため、「北静岡駅」または「リニア静岡駅」が候補として挙がった。しかし、静岡駅新静岡駅から自動車と徒歩で丸一日を要する場所である。たとえば、地理に詳しくない観光客が、駿府城に行こうと思って当駅で降りてしまうと、富士山を見ようと思って富士山下駅で降りてしまう以上に悲惨なことになりかねない。ゆえにこの案は却下された。

大井川源頭部にあるので「新大井川駅」も検討された。しかし大井川駅(廃駅)との距離もやはり相当なものである。そればかりか、大井川鐵道の駅に出るだけでも半日を要する場所である。やはり勘違いを招くとして却下された。

続いて候補に挙がったのは、南アルプスの東麓にあるということで「南アルプス駅」である。当駅利用者は登山者と渓流釣り愛好者くらいしかいないと思わるので、いかにも相応しい。これについて、長野県からは「アルプスと言えば長野県。静岡県がこのような名前をつけるのは困る」と抗議があった。しかし、長野県はルートBかルートCかを巡って、また県内に複数駅を建設するかどうかで散々ごねた経緯があるので、「また長野が何か言ってるよ」程度で県外からは相手にされず、結局「南アルプス駅」で落ち着いた。

駅概要[編集]

駅施設[編集]

地下700~800メートルの場所が予定されている。これは、坑道を除く一般人が立ち入ることが出来る日本で最も深い場所になる予定である。地上との連絡のために高速エレベーターが設置されるが、それでも片道2分ほどかかる見込み。世界一高い建造物として知られるブルジュ・ハリファも軒高は636メートルしかなく、エレベーターの移動距離としても世界記録を更新することが確実視されている。

売店の設置も検討されている。現在候補に挙がっているのは、モンベル、好日山荘、ヒマラヤなどである。また、ホーム内売店には『山と渓谷』、『岳人』などの雑誌を展開する予定。

また、エレベーターの地上出入り口付近には、静岡県山岳警備隊(新設)の山岳指導センターと、静岡大学夏山診療所が設けられる予定。

仮に新幹線に事故などが生じると、他のルートでは極めてアクセスが困難なため、利用客や職員の救助に相当の時間を要すると見られる。駅構内(エレベーターの下部)と、地上(エレベーターの上部)の両方に、食糧や毛布などの備蓄が設けられる見込みである。

利用者数[編集]

一日の乗降客数は、夏季の土日で約1,000人、夏季の平日で約300人、冬季は連休中などを除いて数人程度になると見積もられている。10代後半から60代までの利用がほとんどと予想されている。

駅周辺[編集]

徳右衛門岳(2,599m)、蝙蝠岳(2,865m)、千枚岳(2,880m)、荒川岳(2,973m)、前岳(3,068m)
公共施設、商業施設
静岡県山岳警備隊山岳指導センター(予定)、静岡大学夏山診療所(予定)、二軒小屋ロッヂ、塩見小屋(山小屋
アクセス
静岡駅から5時間40分(乗り換え、待ち合わせの時間を除く):畑薙第一ダムまでツアータクシーで3時間40分、二軒小屋ロッヂ送迎バスで1時間30分、徒歩30分

意義・効果[編集]

  • 大井川源頭部や赤石山脈へのアクセスが容易になり、沢登り、渓流釣り、登山が便利になる。
    • 大井川源流部はアクセスに時間がかかる秘境として知られており、沢登りや渓流釣りを趣味とする者にとって憧れの地であるが、アクセスが格段に便利になることで陳腐化することが懸念されている。2027年の前後で大井川の価値は全く異なるものになるだろうと言われている。
    • 登山装備を持たない一般観光客が気軽に山奥に入ることができるため、遭難が増えると予想されている。エレベーター乗り場で装備品を確認するなどの対応が求められる。
  • 静岡県は長らく新幹線の駅数が6駅で最多であったが、2002年に岩手県(7駅)に抜かれた。これが再び最多タイになる(ミニ新幹線を除く)。また、静岡市は一つの市に2つの駅を持つ初の自治体になる。
  • おそらく日本屈指の秘境駅になる。しかも品川駅から30分以内に到着する秘境駅である。

関連項目[編集]