古代ギリシャ文学

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古代ギリシャは西洋文明の始点であるといわれる。ホモを礼賛する文化や人間中心主義などの源泉として知られる。このページでは古代ギリシャを代表する作家について記述する。

ホメロス[編集]

ギリシャの詩人で一番有名な人で伝説的な人物。盲目であったとも言われ、日本の琵琶法師に近いものがある。主著は神話の時代に取材した『イリアス』『オデュッセイア』であるが、実際には複数の著者がいた可能性が高い。

イリアス[編集]

トロヤ戦争の終盤の一時期について活写する。十年間も戦争をやっていたというのだから驚きだ。「血の川が流れた」という描写が頻繁に現れるが、そんなに死人が出ていたら十年もたつ前に双方全滅していそうなものである。英雄アキレウスのマザコン&DQNぶりが有名。上官のアガメムノンに捕虜の女を奪われて母親の女神に泣きついたり、友人の敵の死体を戦車にくくりつけて引きずり回したりとか。

オデュッセイア[編集]

トロヤ戦争のギリシャ側の武将でもっとも狡猾だったことで知られるオデュッセウスの物語。トロヤ戦争終戦から船で祖国に帰るまでの物語が前半。卑怯者と知恵者が紙一重であることが分かる(後のローマの詩人オウィディウスの『変身物語』にも、その卑劣さ・口達者さは描かれている)。苦難の旅とされているもののナウシカキルケと浮名を流すなど、結構な船旅である。むしろ巻き込まれた部下達こそ悲惨というものだろう。一人のヒーローの影に、無数の無名な被害者たちがいるという実例である。実は後半は故郷での復讐劇らしいのだが面倒なのであまり読まれていないし、ほとんどなかったことにされることが多い。

アイスキュロス[編集]

ギリシャの三大悲劇詩人その一。実はペルシャ戦争の勇士。しかしその禿頭を石だと思った鳥が、ぶつけて割るために落っことした亀で脳挫傷で死亡。

縛られたプロメテウス[編集]

人間を作った巨人の神プロメテウスは調子に乗って人間に火を与えてしまう。「火遊びを教えた」と神々は激怒し、「制裁」が確定する。縛られ女王様であるヘラに鞭打たれる。放置プレイされて半分気が変になりながら「いつかヘラクレスが助けてくれる」とかはるか未来に期待をかけるのだった。

ペルシャ[編集]

ペルシャ戦争ネタ。敗戦でてんやわんやになったペルシャの王宮を描き、戦勝国民のギリシャ人たちは「ざまーみろ」と大喜びしたに違いない。

アガメムノン[編集]

トロヤ戦争から帰ったアガメムノン王は浮気した女房に殺される。殺害場所は風呂場。袖と首を縫いつぶしたシャツを着ようとして「おい、このシャツ変じゃないか」とか言っているところを惨殺された。実は三部作の最初の作品(ギリシャ演劇は「悲劇三部作+喜劇」が通例)。

テーパイ攻めの七将[編集]

切れる若者の物語。突如として激怒するオイディプスの息子達は受け継いだ遺伝のせいで兄弟で死闘を繰り広げる。

ソフォクレス[編集]

ギリシャ三大悲劇詩人。最強の人(作品に隙がなかったため、あまり風刺ネタにはならなかったらしい)。

オイディプス[編集]

多分、一番有名な作品。のろわれた子供が捨てられるが、後に(予言どおり)誤って親父を殺して母親と結婚してしまう。捨てられる際に、足を破壊しようとピンで貫いたことからついた名前が「腫れた足(オイディプス)」である。本人にとってはしゃれにならない人生である。ちなみに姉妹編の『アンティゴネ』中の詩を哲学者のハイデガーが講義中に引用している。

エウリピデス[編集]

ギリシャ三大悲劇詩人。内容が俗っぽかったせいか、後世に一番人気がある作家である(他の一人に比べて大量の作品が残っている)。半面でエキセントリックさから同時代人からは揶揄されることが多かった。ちなみに話が纏められなくなると、神様を持ち出すのが常套手段である(神殿への奉納劇だったため、口実には事欠かなかった)。

メディア[編集]

倦怠期の中年夫婦。だんなのイアソンが浮気したために、メディアは毒で煮込んだ手袋で浮気相手を暗殺。さらには復讐のために自分の子供を殺してしまう。若かりし日の英雄の恋の末路。結婚と言うものがどういうものかを示し、世人の反感を買った(発表時の評価は四人の作品の中で三等である)。

タウリケのイピゲネイア[編集]

トロイア戦争の戦勝祈願のために実の父親の王様から生贄(性的な意味で)にされた王女イピゲネイアの物語(アガメムノン王にはその後に天誅がくだった)。原住民の王トアスを篭絡し、女神像を略奪して逃走する。のちにドイツの文豪ゲーテが盗作した事で有名。

キュクロプス[編集]

オデュッセウスの冒険話。巨人の目玉に焼き串をさして、ダッシュで逃げる。

プラトン[編集]

ペロポネソス戦争敗戦後のアテナイで活躍した。本名アリストクレス。弟子のアリストテレスと紛らわしいせいか、あだ名の「プラトン(肩幅が広い)」で呼ばれることが多い。ホモ疑惑有り(『プロタゴラス』冒頭で「青年はひげが生え始めた頃が良い」と述べている)。初期は良心的な知恵の探求者だったが、徐々にカルト教団を形成。その狂信集団「アカデメイア」は千年に渡って西洋世界に暴威を振るった。国家主義者の元祖として知られ、主著に『国家』や『法律』などがある。

ソクラテスの弁明[編集]

真面目な老人ソクラテスに全ての戦争責任を負わせ、自分たちの無罪性を主張するアテナイ市民の無節操・無責任な振る舞いを克明に描いた傑作風刺劇。ソクラテスの弟子のアルキビアデスなどはA級戦犯となったことで知られるが、戦時中に考えも無くそれを支持していたのは当のアテナイ市民達である。古今変わらぬ「衆愚政」の風景を描いた名著とされる。

国家[編集]

中期の超大作で机上の国のユートピア論である。冒頭の「正義とは強者の利益であるか」という議論の第一巻で一時完結した向きがあったが、好評につき続巻が決定され、最終的に十倍の分量に膨れ上がった。「洞窟の比喩」のエピソードが有名であり、洞窟に引篭もった人々の影絵(インターネット)からの開放を描く物語である。そのくだりは歴史初のヒキコモリ批判として知られる。

法律[編集]

後期の超大作で原題「ノモイ」。『国家』がまだ御伽噺だとすれば、これは国家主義の実践マニュアル。国民の質を高めるために「文芸抑制」「通商より農業」「老人会で決定し、若者は絶対服従」など「地上の楽園」を実現する方法を説いている。こんな国には絶対に住みたくないと、多くの読者は思うことだろう。

備考:ローマのエッセイスト[編集]

ギリシャ文学、特にプラトンの考え方は後世、とりあえずローマに多大な影響を与えた。不死身で知られるセネカなどである。

セネカ[編集]

古代ローマの暴君として知られるネロの家庭教師兼摂政だった(若い頃は失脚していたが、基本的に大富豪)。一時期の失脚の恨みは『かぼちゃになった王様』として、時の皇帝陛下を「かぼちゃ」扱いして筆誅を加えて報復している(某事件の「腐った野菜」発言を先取りしている斬新さである)。ストア派だったがエピクロスに理解を示している。最後に自殺を命じられたが、プラトンの思想で鉄人(哲人)になっていたためになかなか死ねなかった。毒を飲んでも、血管を切ってもだめで、そのまま熱い風呂に入ってやっと死んだ。

エピクテトス[編集]

ローマ時代のギリシャにおける学者。奴隷だった時期があったそうで、「ちょっとやそっとのことで『あーあー』言うな、ぼやくな」と主張している。日本のサラリーマンの苦痛を理解しうる男だったろう。

エピクロス[編集]

エピクロス主義の創始者で「心の平静」を重んじた。ある意味では快楽主義者の元祖だが、「つつましい」人生の喜びを大事にする人間だった。三段跳びを愛好しているスポーツマンである(「あなたに呼んでもらえたら、三段跳びで参ります」)。くわえてチーズが好きだったそうである(「チーズを送ってくれれば、それで豪遊できるのだ」)あたり、ちゅるやさんの遠い先祖の可能性がある。