大義名分
大義名分(たいぎめいぶん)とは、侵略や弾圧、搾取、差別といった壮大なギャグをより楽しむためのお約束ごとのことである。
大義名分が使われる場面[編集]
小さなギャグであれば、それは単なる「お約束ごと」と呼ばれる。例えば背後に幽霊やモンスターが現れた時、「志村ぁ~、うしろうしろ!」と叫んだとしても、振り返る瞬間に消えてしまうので無駄である。朝寝坊したらパンをくわえて走らなければならないとか、そのとき曲がり角で衝突した女の子と恋に落ちなければならないとか、そういう有名なお約束ごともある。
しかし、ギャグのサイズが大きくなり参加者が増えると、こうした単純なお約束では楽しめなくなる。そこに登場するのが大義名分である。これはある種の「共通理解」と言え、参加者は大義名分を守ることで、ギャグをより高度で完成されたものにすることができる。
用意される大義名分は一見して「正義」であるかのように見えることが特徴だが、そのこと自体も既に「お約束」である。また、多くのギャグは謝罪と賠償というより壮絶なギャグをオチとしている。
正しい用法[編集]
大義名分を理解し、さも信じているかのように振る舞うことが、ギャグを楽しむ際のマナーである。
ボケ役の人はもちろん、ツッコミ役の人であっても、大義名分には突っ込んではならない。もちろん、敢えて大義名分そのものにツッコミを入れる高度なツッコミも存在はするが、多くの場合、そのツッコミは「サブい」と見なされ、特高や言論弾圧という「逆ツッコミ」を入れられることになる。あまり得な話ではない。
ギャグが流行を過ぎると大義名分も陳腐化する傾向にあるが、その場合、「昔はこんなギャグが流行ったんだなぁ」と遠い目をするのがマナーである。もちろん、あとから大義名分にツッコミを入れる「ノリツッコミ」もしばしば見られるが、よほど高度に完成されたものか、それ自体が新たな大義名分でない限り、あまりウケないことが多い。
有名な大義名分[編集]
- ハンセン病は伝染病で、しかも遺伝する
- ハンセン病を敢えて「らい病」という間違った名前で呼んで弾圧したときに使われた大義名分。まるっきり意味不明なところがオチャメである。
- ユダヤ人は社会の害悪である
- 一時期、ドイツ国内でだけ流行したギャグ。しかし、ドイツの国民性に根ざしたギャグであり、他国ではあまりウケなかった。当時の同盟国である大日本帝国ですら流行しなかったほどである。結局、このギャグを十八番としていたヒトラーが姿を消すと同時に流行は終わった。
- ブルジョアと帝国主義は根絶しなければならない
- 中国で病的なほど大流行したギャグである。あまりに流行したため亜種が登場し、「知識人はブルジョアだから殺せ」「右側通行は帝国主義的だ」などと、あまり面白くないギャグまで流行る始末であった。中国以外では全く流行らなかったのが残念である。
- イラクは悪の枢軸国だ
- これはあまりウケなかった。しかし、これを始めたアメリカ自身が、ギャグのサブさに気づきながらギャグを続けることに固執したため、すっかり「さぶいぼの出る」ギャグへと堕ちてしまった。
- 竹島は日本固有の領土である/独島は韓国固有の領土である
- 日本と韓国の両方が共同で行っている、息の長いギャグ。しかし、熱中しているのは主に韓国側のようである。これと似たギャグに、尖閣諸島ギャグ(日本 vs. 中国)、北方領土ギャグ(日本 vs. ロシア)などがあるが、前者は中国側にやる気が見えず、後者はロシア側が飽きてしまっている様子である。海外に目を移せば、カシミール問題など、この手の「領土ギャグ」は山ほど存在する。
- 自民党のすることは全て間違っている
- 主に民主党や社会党がやっているギャグ。一部にはウケがいいようだが、醒めた見方も多い。端から端まで全否定、と言っているわりにそれが徹底されていない様子が「あまり面白くない」と言われる原因のようだ。
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