扇
扇(おうぎ)とは、旋風を起こす事も可能な武具である。
概要[編集]
扇は頑丈な編竹や鉄で作った骨に紙や布を貼ったものであり、その形状から生まれたのが扇型である。また小型の物を「扇子」と呼称することもあるが、これはあくまで扇いで涼風を得るのが手一杯であり武具ではない。扇は折り畳んだまま殴打することで打撃武器としても使用可能である。状況によっては投擲して使うこともあり、平安時代には「投扇興」という競技会も行われていた[要出典]。ちなみに骨を鉄にするだけでなく金属板を貼った場合は特に「鉄扇」と呼び、高い防御力を持つと共に切断武器としての一面も持つようになる。
また、紙や布を貼る際に特殊な加工を施しており、非常に風を孕みやすいという特徴がある。その為軽く振っただけで旋風を起こすとされ、西遊記では大型の扇「芭蕉扇」を使い風だけでなく雲等も産み出している[1]。それ故に風を纏って相対するものを受け流す効果もあり、平安貴族が扇で口許を隠していたのは相手の発言を受け流そうと言う意図だったと思われる[要出典]。
ただし装身具としてではなく武器として扇を使いこなすには長い修練が必要であり、極めて高い技能を要するものだった。そこから物事を極めた先に到達する術義を「扇」と呼ぶようになり、それが歳月を経て「奥義」と表記されるようになったのである。
様々な扇[編集]
- 軍扇
- 戦場で将が掲げる扇。軍配とも呼ばれる。その武力を示すことで味方を鼓舞し敵を萎えさせる、大将の器を表す大切な武具。
- 鉄扇
- 先記のように、攻防一体の鉄製の扇。あらゆる用途で用いられるが、投擲には不向き。
- ハリセン
- 正式な名は張扇。その名の通り、物を張る(たたく)事で調子を取る為のもの。軽い動作で大きな音を立て、戦意を挫く効果が高い。
- ジュリ扇
- 鳥の羽を着けた、一見装飾的な扇。その資格効果で周囲を惑わすという追加能力を持ち、バブル華やかなりし頃にはディスコで異性を誘惑する際に用いられた。
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脚注[編集]
- ^ 49回立て続けに扇げばどんな火事をも消し去ってしまうという。