櫻の樹の下には

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

櫻の木の下とは、死体が埋まっている場所。

概要[編集]

ミステリ小説など創作物において殺人事件が発生した場合は死体が残っているケースが多いが、実際のところそうなることは少ない。現実世界で殺人事件が捜査される場合、第一発見者は被害者の悲鳴を聞いていたり、現場を目撃したりしている場合がほとんどで、名探偵コナンのように、起床してこない人間が実は殺されていたなどということはまずありえないのである。つまり、発覚しない殺人事件では巧妙に死体が隠されているのである。古くから、ある者は山へ、またある者は海へと死体隠しに奔走し、隠し場所についてはノウハウが積み重ねられることとなった。しかし決して死体が発見されない場所というのはなかなか確立されず、狡猾に隠した場合でも何らかのハプニングで見つかってしまうことが多かった。例えば山中では、遭難した登山者によって発見され、下山後に御用となるケース、海中に投棄した場合には海女らによって発見されるケースなどである。

そこで殺人者らが思いついたのが、人々の歓心を買うであった。人々は桜の表面的な美しさに気を取られ、その根元に存在する、腐敗し穢れた死体の存在に盲目になることに目を付けたのである。しかもこうした死体は桜に豊富な栄養を供給するため、死体はどんどん朽ちていき、桜はさらに美しくなっていくため人々が死体に気づく蓋然性はさらに低くなっていく。以上の理由から、殺人者たちはこぞって桜の根元に死体を埋めるようになり、操作も行われないまま逃げおおせることができるようになった。しかし大正時代にいたると、透徹した視線を持つ文豪梶井基次郎によってこの悪行が暴かれ、桜の木の下に死体が埋まっていることは、大衆の常識となり、信じていいことになった。

花見への影響[編集]

彼は死体の存在を明らかにしたものの、その評価は決して否定的でなかった。桜が、死体から流れる水晶のような透明な液体を吸っているという事実を眼前にすることで、むしろ彼は現実の本質を見抜いたのであった。しかし世間では、桜の背後にある死体、現実のメタファーを受け入れることができず花見のボイコットが行われた。ただしそれ自体は一瞬の流行であり、梶井の作品が発表されてから79日もすれば人々はこの事実を忘れ、元のように花見を楽しむようになった。

現在[編集]

梶井基次郎によって殺人者らの手口が暴露されたことで、失踪が起こった際に警察など公的機関の捜査先として扱われることになった。結果として多くの桜が掘り返され、その栄養分となっていた死体も取り除かれてしまうことで桜は次第に病むようになり、桜の開花時期がずれることになった。近年、地球温暖化の影響が指摘されているが、これは国ぐるみの隠ぺい作業であり、現実には死体捜査・除去による桜の栄養失調が原因である。現に桜が狂い咲くケースも増えており、全国的に大きな悪影響が出つつある。

これは桜を観光資源としている地域では非常に大きな問題であり、一部では殺人者の募集・死体の設置が行われている。表面的な美しさに踊らされる大衆は、その背後にある穢れたものからずっと目をそらし続けている。美を支える、暗鬱とした汚い事実なんて、誰も気にしない

関連項目[編集]