天津甕星

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甕星香々背男から転送)
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独自研究:この記事や節の内容は独自研究であるとする見方もあるようですが、独自研究しないとまともに記述できないくらい天津甕星に関する情報がありません。もし独自研究として糾弾したい場合はとりあえず日本書紀あたりを読んでみるのが良いでしょう、いやマジで。
「悪いことしてないのに」
後世の扱い について、天津甕星

天津甕星(あまつみかぼし)とは、万引き十五歳の夜にバイク窃盗もしていないのに日本神話随一の不良として扱われる神である。

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ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「天津甕星」の項目を執筆しています。

概要[編集]

天津甕星のイメージ画。騎兵章みたいなマークの付いた帽子だが、神様なんだから馬くらい乗れるだろう。

天津甕星は天之御中主神北斗星君などが名を連ねる星神の一柱であり、日本書紀随一のDQNである建御雷之男神とその相棒である経津主神との抗争に最後まで抵抗した事で知られている。

日本神話において星神は『まつろわぬ神』とされ、服従させるべき神であるととんでもないレッテル[1]を貼られており、一方的に建御雷之男神サイドから弾圧された日本最古の差別対象であった。天津甕星は建御雷之男神の所有する十束剣でボコボコにされても最後まで従わなかったため、更生不能の不良のような扱いを受けている。

なお、誰が最初に考えたのかはまったくもって不明だが、パーソナルカラーは概ねである。悪そうな感じはするけれど良い奴っぽい気もしてくる微妙な色だが、仮に黒でもニヒルでクールな噛ませ犬と化すパターンもあるので何色でも結局同じかもしれない。

葦原中国平定[編集]

葦原中国平定は天津甕星を知るために重要となるポイントであり、別名『国譲り』[2]と呼ばれる。天津神国津神から葦原中国の国を譲り受けるというのが日本神話における観点であるが、これは非常に偏った観点であり中立性に欠ける。

この葦原中国平定は国を譲るなどと記されてはいるが、実際のところは天照大御神が「日本治めるのは天津神、っていうか私の子どもにやらせるべきなんだ」と滅茶苦茶な理論で日本に住んでた国津神に対して起こした戦争である。天津神が天の神であるならば国津神が地の神であり、天界の連中が支配欲のままに地上を攻めてきたくらいの理不尽感溢れる戦争が葦原中国平定である。天津甕星はこの戦争において最後まで抵抗したいわば国津神側最後の希望だったわけだが、天羽槌雄神によって最終的には服従している。

攻め込んで剣を振り回した天津神と最後まで抵抗し説得[3]で折れた天津甕星のどっちが悪者かなどというのは簡単に分かるのだが、残念ながら戦争の勝利者が常に正義、いわば勝てば官軍である。事実日本神話において葦原中国平定騒動は「悪い国津神を天より遣わされた天津神が退治する話」になっている、以後も天津甕星は邪神のような扱いを受けるわけだが、天津甕星が何か悪い事をしたのかと問われれば何もしていない[4]、酷く不憫な話である。

天津神側の天津甕星に対する認識は恐らくゲリラ、もしくはテロリストの主犯に近い認識であったと思われる。建御雷之男神と経津主神は全力で天津甕星を討つという命を受けていたらしい事と、戦力的に拮抗していたとは到底思えない戦績を考えると天津甕星はベトナム戦争くらいのゲリラ戦を生き抜いたのではないかと思われる。雷神にして剣の神とされる建御雷之男神と、基本交渉に徹していたとされるがフツ(切断)の神とされる経津主神という夢のタッグ相手に殺されなかった事[5]が既に凄いのだが、この二柱に名指しで追われて最後まで抵抗した天津甕星の凄まじさが伺える。

悪名と実害[編集]

何を勝手に人を悪者にしてるだァー!
「こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーッ!!こんな悪には出会ったことがねえほどなァーッ!環境で悪人になっただと?ちがうねッ!!こいつは生まれついての悪だッ!」
天津甕星 について、天津神

天津神によって「こいつマジでヤバイからなんとかしろ」と極悪人的な扱いを受けた天津甕星であるが、では実際に何をやらかしたのか?答えは「誰も知らない」である。古代より伝わる歴史書として日本書紀と古事記が有名だが、天津甕星に関する記述はほぼ無い。天津甕星がどこで生まれ、何をし、どのように生きたのか記述が無く本当に「こいつは酷い奴だ」程度の文が書かれているだけである、悪名高いけど実際の悪事は書かれていない、天津甕星が何故悪いのかが抜け落ちてしまっている。

これがどういう事かといえば、結局のところ天津甕星が悪いとされている理由は天津神に逆らったその一点に尽きる。異常に扱いが悪いのも多分、最後まで邪魔だったんだろう。

「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな。」
天津神の発言 について、天津甕星

罪状がはっきりしないのに悪人と断定されているのは容疑者の段階でマスコミによって犯人であると断定されるようなもんである。神武天皇さえ「こいつ実は存在しないんじゃねーの」と言われているのに、それよりも前の葦原中国平定頃の資料など豊富なわけもなく、実質のところなんだかそれっぽい気がするとされる日本書紀くらいでしか知る事ができない。そんなあやふやな書類の話を鵜呑みにされていたら天津甕星もたまったものではない。都合のいい歴史は戦争の勝者が残すというのが世の常であるが、ここまではっきりした形で表れているのはむしろ清々しいものである。

一説では大和朝廷が星神を信仰している部族が服従しないからこんなことを書いたなどとされているが、もしそうだったらやっぱり古文書ってプロパガンダの一種なのではなかろうか。そんなもので古代日本の歴史を決めて良いのか大いに疑問である。

海外の天津甕星[編集]

いかにもマイティ・ソーとドンパチしてそうな風貌である。北欧神話対日本神話の構図だが勝手に敵対させるのは止めて頂きたい。

天津甕星は日本神話の神という事もあり、日本国内で様々な創作物に登場している。しかし数多の神々の中でこの不思議な存在は日本に留まらず、海外にまで広がった。よりによって神だろうがぶっ飛ばされるマーベルコミックスに

ちなみに出演はマイティ・ソーの「Blood Oath」からであり、邪神として登場するのだがマイティ・ソーといえば雷神トール、つまり下地になっているのは北欧神話である。天津神のせいで北欧神話の神々にすら邪神扱いされたじゃないか!なんてこったい。元々知名度があったのか、はたまたマイティ・ソーのおかげか英語版ウィキペディアにも実は記事があったりする。「ja:天津甕星, "August Star of Heaven"」…うーん、強そう。どういう訳になればそういう名になるのか良く分からないが北極星あたりの関連性から拾ってきたんだろうか。

一時期はMARVEL VS. CAPCOM 3への登場するのではないかと噂されていたがそんなことはなかった。他に大量の候補がいる以上仕方の無い事ではあり、むしろ登場しなくて良かったのかもしれない。天津甕星は星神だけれど、ギャラクタスとかドーマムゥとかとんでもない輩ばかりなのでただの邪神では埋もれる可能性が高い。邪神が没個性というマーベルのインフレ世界に参戦しなくて本当に良かった。ちなみに日本神話からは既に天照大神が参戦している、とは言っても犬の方だが。

創作世界の天津甕星[編集]

デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王
邪神扱い。ちなみに女神転生シリーズで初登場だったりする(本当の初登場は女神異聞録ペルソナである)、他のマイナーな妖怪だのがたくさん登場したのに。
マイティ・ソー
邪神扱い。上記参照、海外にまで邪神扱いされたが怒るべきか知られて感謝するべきか。
ONI IV -鬼神の血族-
邪神扱い。直接ストーリーに出るのは妻なんだけど、妻の悪事も天津甕星も責任なのか。
星空のメモリア -Wish upon a shooting star-
邪神扱いエロゲでも邪神扱い、まつろわぬ神だからと薙刀だの弓矢だので狙われる存在。
終末少女幻想アリスマチック
邪神扱い。用語として登場し、意味的にはクトゥルフ神話の旧支配者と同義らしい。ついに日本神話ですら無くなった模様。

もはや風評被害である、中途半端にマイナーなくせに扱いは悪という非常に性質の悪い立ち位置を強いられているのが現状である。

星神は邪神か[編集]

こんな扱いをされていたら天津甕星だってこうなる。

まつろわぬ神であるとして弾圧される天津甕星であるが、そもそも星神とされている天之御中主神は天地開闢に携わったとされる高御産巣日神神産巣日神と同位の神である[6]。その時点で葦原中国平定騒動の主犯である天照大御神などお話にならないほど高位の神であるが、こちらは特に弾圧される事も無ければむしろ水天宮などによって各地で祀られており、扱い的にも邪神ではなくむしろ仏教水天と同一視される傾向もあり、安産や子育てなどを守護するとさえされている。何故天津甕星が『まつろわぬ星神』として弾圧されているのかは、結局のところそうしないと天津神にとって不都合だったからである。イジメ、カッコ悪い。

星宮神社を始めとし妙見菩薩を祭る神社は多数あるが、妙見菩薩と同一視されている天津甕星そのものを祀る神社と言っても良い[7]。神社で祀られる場合は別名である天香香背男などの名称が使われる事が多いが、仏教伝来による神仏混淆が無ければまったくまともに祀られなかった可能性もあるということである。

世界各地は数多の星神伝承が残っているが、その中で邪神として迫害されている天津甕星は日本神話の被害者といって良い。アストライアーユースティティアなどの女神もいるのに何故天津甕星だけ悪い星神扱いなのか、まったくもって酷い話である。

そもそも妙見菩薩と同一視されるとした場合、天之御中主神も妙見菩薩と同一であるとする説があるため『天津甕星=天之御中主神=妙見菩薩』というなんや分からん話になってしまう。もし三柱が全て同じ神であった場合天津神が叩いたのは天之御中主神だということになる。何故こんな事になってしまったのかといえば、日本書紀というライトノベルに神仏混淆という言わば二次創作要素をぶち込んだ結果が現在の有様である。つまり天津甕星がそれなりに有名になったのも二次創作文化のおかげなんだよ!天津甕星の明日はどっちだ。

脚注[編集]

  1. ^ いじめっ子の理由付けと一緒
  2. ^ 別名『国強請り』
  3. ^ 物理的な説得であった可能性は否めない
  4. ^ 造反有理で天津神も反抗されるだけの理由はいくらでも作っている
  5. ^ ただし記述の見方によっては殺されたとも捉えられる
  6. ^ その割に忘れ去られかけたあたり、大した事の無い神なのかもしれない
  7. ^ 日本には天津甕星と建御雷之男神を同時に祀るところもあるが、宿敵を同時に祀るのは不味いのではなかろうか

関連項目[編集]

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ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「葦原中国平定」の項目を執筆しています。
  • 葦原中国 - 要するに日本、中つ国とは無関係。
  • 仏教 - 古神道とくっつかなかったら誰も天津甕星を祀らなかった可能性有り。
  • 天若日子 - 中国神話牛郎織女(七夕伝説)の日本版彦星。天津神に逆らったせいで尊称で呼んでもらえないが天津甕星よりマシである。
  • 天甕津日女命 - 無関係とされつつ関係あるかもと囁かれたり、瀬織津姫の事じゃないかと言われたりする神様。瀬織津姫だとしたら天照大御神と深い関係にあるのでもうグチャグチャである。


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