真世紀チェンジゲリオン

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『真世紀チェンジゲリオン』とは、バンダイゲッターロボというIP[1]を用いて製作した、大人気アニメ新世紀エヴァンゲリオン』のオマージュアニメである。

概要[編集]

1974年彗星のごとく現れたゲッターロボ。三機の戦闘機合体し、悪をとことんまでにぶちのめすその雄姿は多くの子供たちが熱狂し、多くの後継作を生んだ。その中の一つとして、1995年にアニメの歴史を揺るがした世紀の超新星『新世紀エヴァンゲリオン』がある。今までの単純明快な70年代ロボットアニメ、機動戦士ガンダムに始まるリアル志向な80年代アニメ、懐古主義的な90年代序盤アニメ、いずれの遺伝子をも受け継いでおきながら、極めて難解かつハイソサエティな作風、緻密な心理描写、個性豊かなダメ人間キャラクターなどにより高い評価を受け、『エヴァ』は'95年No.1ヒット作として社会現象とまでなった。

それが面白くないのは元祖ロボットアニメであるマジンガーZ、そして世界最大のヒット作であるガンダムを擁するバンダイである。ガイナックスとかいうアングラオタク同盟みたいな会社がエヴァで一山当てたとなっちゃあ、天下の最強玩具会社バンダイ様も黙ってはいられない。この頃、既にエヴァの亜流だのパロディだのはを投げれば当たるほどにウヨウヨしていた。流行り物には何でも便乗するバンダイの事である。そこで、1991年の『ゲッターロボ號』以来鳴かず飛ばずだったゲッターロボを持ち出し、「俺達バンダイの作ったエヴァ」として売り出したのがこの企画の始まりであった。

本作は『新世紀エヴァンゲリオン』の焼き直し、というかリ・イマジネーションである。故に「これが本当のエヴァだ」という意味を込めてタイトルには『新』ではなく『真』の字が冠せられた[2]。そしてその『真』なるタイトルに因み、石川賢の漫画版『ゲ號』に登場し、『スーパーロボット大戦シリーズ』で完全な変形が描かれた真ゲッターロボを主役機(つまりはエヴァー初号機役)とすることが決定したのである。

従って本作ではゲッターロボシリーズのキャラが登場してはいるが、やっているのはエヴァンゲリオンの話なので、ゴウとかリョウマとか早乙女のジジイとか呼ばれていようが、それは名前と外見だけケン・イシカワ版ゲッターのキャラっぽいエヴァの登場人物に他ならないのである。いわば、號や竜馬はあくまでスターシステム上の俳優であり、彼らが演じているのは綾波レイ惣流・アスカ・ラングレーと言った『エヴァ』という芝居の登場人物と言える[3]。そのため、既存のガワ(ゲッターロボのキャラ)のワクに囚われない、恐るべき逸脱ぶりが描かれ、話題を呼んだ。

あらすじ[編集]

(本節は三石琴乃さんの声で再生する事)

第1部[編集]

人は死んだら生き返らない。そんな事は分かっているはずだった。しかし男はそれを諦められなかった。愛する人にもう一度逢いたい。そう考えた男は、悪魔に魂を売った。

西暦2000年。後の世にセカンドインパクトと呼ばれる大惨劇により、命育む青い星は瞬く間に一変した。次々と襲い来る謎の敵『使徒』。本来使徒を倒す側である秘密組織「ネルフ」の元司令・碇ゲンドウは、人類を裏切り使徒を率いて反乱を企てた。

ゲンドウにより地獄を見せられた戦闘の天才・アスカは、赤いエヴァー弐号機に乗り込む。次々と襲い来る量産型エヴァーを切り裂き、仇敵ゲンドウの喉元へと切っ先を突き立てるアスカであったが、その憎しみの刃は、ゲンドウの作り出したホムンクルス・綾波レイのATフィールドにより阻まれた。アスカは愛する加持を奪ったゲンドウにやり場のない怒りをぶつけるも、量産機軍団に襲われてしまい多勢に無勢。そこに救援に来た赤木リツコ、葛城ミサト両名により、何とか難を逃れた。

その刹那、使徒殲滅の為に戦略自衛隊の放った中性子ミサイルが第三新東京市に迫る。アスカは覚醒したレイと共に、ネルフに封印されていたエヴァー初号機に乗り込んでミサイルを迎撃する。だが、使徒たちはそのミサイルのエネルギーを取り込み、遂にサード・インパクトが発生してしまう。

第2部[編集]

西暦2015年。サードインパクトにより地球は使徒の星となり果てた。わずかに残った人類は、ミサトとリツコによるレジスタンス組織ヴィレを作り、旧ネルフ=ゲンドウらと戦っていた。ミサトの養子として引き取られたシンジや、その友人のトウジも加わり、使徒に反抗の兆しが見え始めた時、人間を吸収する使徒バルディエルにより事態は暗転する。そこに、15年間の眠りから覚めたレイが現れ、バルディエルからシンジを護る。シンジは「逃げちゃダメだ」と覚悟を決めてレイにより封印を解かれたエヴァー初号機に乗り込み、使徒を撃退する。

そして、エヴァー弐号機ごとタイムスリップして更にグレてしまったアスカも加わり、ヴィレはゲンドウ率いる使徒軍団と決戦の時を迎える。シンジは、ゲンドウの息子であった。「お前なんか父親じゃない、世界を滅ぼした悪魔だ」とゲンドウを拒絶するシンジは、怒りに任せてエヴァー初号機でゲンドウに襲い掛かるも、それこそがゲンドウの目論むフォースインパクトの引き金であった…。

「オレにわかるように説明しろ!!」
本作のシナリオ について、アスカ

登場人物[編集]

なお本作はゲッター側のキャストに男性が多すぎる為、女性を男性が演じることがすこぶる多いが、見ていくうちに慣れていくので突っ込んではいけない。

主要人物[編集]

綾波レイ(演:一文字號)
本作の主人公。もう一度書くぞ主人公。当時あんまりにも綾波が人気だったため主人公に抜擢され、シンジがヒロインに格下げになったが、妥当である。
寡黙にして実直でミステリアスな無機質美人で、シンジに無償のを注ぎ、保護する為に自分の全てを賭ける。ピタピタのウエットスーツが好き。
『エヴァ』では使い捨てのような扱いであったが本作ではオンリー・ワンの存在である。人気があるヒロインはこれだから違うね。また『エヴァ』末期に登場する渚カヲルの役も一部兼ねているので、本作ではカヲルに当たるキャラは登場しない。
碇シンジ(演:早乙女元気(少年期)、南風渓[4]
本作のヒロイン。まあこれは『エヴァ』でもそんなもんか。本来は橘翔(『ゲ號』ヒロイン)にする予定だったが、「ボクっ娘にショタ役をやらせても面白くない」という事で超マイナーキャラの南風渓が抜擢となった。
ロボットアニメでも1,2を争うほど可哀そうなシンジの役だけあってめちゃくちゃ可哀そうなキャラであり、幼い頃に母・ユイを失い、父・ゲンドウはドンドン狂っていき、幼馴染だったアスカはゲンドウを殺した容疑で逮捕されて失語症になり、何も出来ずに中性子ミサイルが炸裂するのをただ見せられた無力感でとうとう記憶喪失にまで陥った。スタッフはなんかシンジに恨みでもあったのか。その後、ミサトさんに引き取られ、レイと運命の出会いを果たすこととなる。
惣流・アスカ・ラングレー(演:流竜馬)
序盤主人公。そのため『ゲッター』初代主人公のリョウが演じている。アスカにリョウねえ
本作ではシンジの年の離れた幼馴染という設定であり、姉のように慕われていたが、かすかな幸せはゲンドウによりぶち壊され、シンジからは人殺しと呼ばれ、完全にグレてしまった。本作では『Air/まごころを君に』(旧劇場版)の方の戦闘シーンを先に持ってくるという大胆なシナリオ変更により、旧劇場版では悲惨なやられ方をした量産型エヴァー戦では逆に無双しまくっている
その後、爆発のショックでタイムスリップして月面に飛ばされ[5]、エヴァの残骸を拾って組み立て地球まで戻ってくるという天才ぶりを発揮し、ヴィレに加わった。元々グレていた精神がいっそうグレてしまい、バルディエルに寄生された人々を無視してボロ布に身を包んだエヴァー弐号機でボコボコにするという凶行に及び、シンジから恐怖されている。ちゃんとシンジと仲直り出来た分、旧劇場版よりはマシな終わり方かと思われたが…。

ヴィレおよび真っ当なネルフの方々[編集]

葛城ミサト(演:車弁慶)
中盤実質主人公。巨乳面倒見がいい。
本作ではアスカと同年代と言う設定で、旧劇場版でセカンドインパクトに対面した時の14歳の姿(短髪)で登場した。爆発を受けてショックで失声症になった設定は、彼女ではなくシンジのものになっており、親代わりとしてシンジを育て、ゲンドウを見限って離反してきたネルフメンバーと共にヴィレを結成する。問題児上記3名をうま~くコントロールできる有能な指揮官であり、その点で言えば原作よりマシとも言える。また、本作ではエヴァーに乗って戦うシーンもある。
赤木リツコ(演:神隼人)
ミサト同様本作ではアスカと同年代設定。合理的すぎて冷酷とも取れる命令を下す天才科学者。当然ながらアスカとは犬猿の仲であった。ミサト同様、エヴァーに乗って戦う。
加持リョウジ(演:巴武蔵)
ネルフ内部を探っていたが、使徒からアスカ・リツコ・ミサトの初代チルドレンチームを庇い落命する。彼を慕っていたアスカとミサトはその死に精神的なショックを受け、ゲンドウへの憎悪を起爆させることとなる。
鈴原トウジ(演:大道凱)
シンジの悪友であり、ヴィレの一員として使徒と戦う少年。ミサトに憧れている。原作ではバルディエルに寄生されてしまったが、それをかわいそうに思ったスタッフによりバルディエルを倒す描写が描かれた。
伊吹マヤ(演:ヤマザキ[6]
ヴィレの旗艦ヴンダーのオペレーター。本作では珍しく女性が女性役をしている。リツコとは毎日楽しい夜を過ごしている
碇ユイ(演:早乙女ミチル)
ゲンドウの、シンジの[7]。彼女をエヴァー初号機の起動実験で失った悲しみが、ゲンドウを破滅へと導いた。その細胞から作られたのが…。

使徒軍団[編集]

碇ゲンドウ(演:早乙女博士)
本作の諸悪の根源。みんな知ってるね。愛する人を失った無力さに打ちひしがれ、組織を裏切り、人類に仇なす使途を引き込んだ。身も心も使徒と一体化し、量産型エヴァーや手を変え品を変え襲い来る使徒を率いて人類を滅ぼそうと目論む哀しきコミュ障ジジイ。口を開けば詩的な婉曲表現しか使わないあたり、正直スタッフも『エヴァ』の事、ひいてはゲッター線の事あんまり理解できていないんだろうとは思う。
冬月コウゾウ(演:魔獣戦線のモブ)
ゲンドウと共に人類を滅ぼそうとするおっさん。喋り方がユーモラスなのが特徴。最終的に木星で全ての使徒と合体し地球よりでかくなってエヴァーに襲い掛かってくる。

登場メカニック[編集]

エヴァー零号機(演:ウザーラ[8] ※以降の作品では真ドラゴンと便宜上呼称)
綾波レイ専用機として開発されたエヴァー。本来は普通のエヴァーと同サイズであるが、無数の量産型エヴァーを捕食する事により巨大綾波に変化を遂げる。その後、本体であるレイは一足先に目覚めてヴィレに合流したが、残った零号機はN2機関を吸収したことで何かよくわからん姿となり、ゲンドウとコウゾウに操られてヴィレを攻撃する。
しかしゲンドウが(シンジやレイとの戦いで正気を取り戻し)倒れたことでレイの手に渡り、巨大なエヴァーとなって使徒との最後の戦いに挑んだ。ある意味本作で一番、『エヴァ』本編からトクをしたキャラ。
エヴァー初号機(演:真ゲッターロボ)
ユイの魂を食った事で封印されていた最初のエヴァー。ユイのそっくりさんであるレイは遠隔操作できる。母さーんがー残したー熱ーい思ーいーはシンジに受け継がれ、以降はレイ・シンジ・トウジの3人が主に乗る。はずだったのだが、エヴァー零号機の操作にこの新チルドレンが割り振られたので、アスカ・リツコ・ミサトの元祖チルドレン3人が動かすこととなる。
エヴァー弐号機(演:初代ゲッターロボ)
アスカがブイブイ乗り回していた序盤の主人公機。アスカの攻撃性もあって恐るべき強さを見せるが、中性子ミサイルの爆発に巻き込まれて月に飛ばされてしまう。
その後、月に散らばっていたエヴァーの部品を寄せ集めて修理し、ガギエル戦のような大きなマントを背負って地球に突入したら黒焦げになってしまい、本人の性格のようなカラーリングになった。
量産型エヴァー(演:ゲッターロボG
寄り集まることでエヴァー零号機をシン化させる血肉となる。
ヴンダー(演:なし。クジラ型飛行戦艦)
エヴァーを輸送するためにヴィレが開発した母艦。

反響[編集]

エヴァを『ゲッターロボ』という古い切り口で斬新に表現した本作は大きな話題を呼び、エヴァの原作者である庵野秀明監督をして「オレよりエヴァの事を分かっている!」とまで言わしめた[要出典]。それゆえ、庵野自身が手掛けたエヴァのリメイクである『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』においても、『チェンジゲリオン』の荒廃した世界、ヴィレやヴンダーの設定、ゲンドウの策謀、大きく時を超え滅茶苦茶グレてしまうアスカなど様々な要素が逆輸入された。とはいえ、アスカがミサトやリツコと同年代と言う設定は流石に無理があったのか、これについては庵野自身が真希波・マリ・イラストリアスという胸と態度のデカい女を第1部アスカの代わりとして挿入する事で補填している。

本作が好評を博したことにより、バンダイは「『ゲッターロボ』はカネになる!」と味を占め、今度はちゃんと漫画版ゲッターを題材としたOVA第2作『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』を上梓。『エヴァ』をこねくり回した『チェンジゲリオン』とは異なり単純明快な東映まんがまつり的シナリオから初心者受けし、続く『チェンジゲリオン』のバイオレンス性を更に前面に押し出した第3作『新ゲッターロボ』を出すに至った。

それはまあいいのだが、『チェンジゲリオン』はこれらのOVAで一番竜馬(アスカの事ね)が活躍している[9]ので比較的『スーパーロボット大戦シリーズ』にも参戦しているのだが、あまりに竜馬(アスカ)を始めとする旧ゲッターチーム(初代チルドレン)が活躍しているので、本来の主人公である號(レイ)が空気、あるいは丸カットという憂き目にも遭っている。

やはり、エヴァンゲリオンを正しく解釈するのは、ヨソサマはもとよりエヴァのスタッフすら難しいという事なのであろう。

脚注[編集]

  1. ^ 知的財産(intellectual property)のこと。
  2. ^ 後に味を占めたゲッターの方も『ネオゲッターロボ』だの『新ゲッターロボ』だのを出すのは別の話である。
  3. ^ ドラえもん』の映画でのび太孫悟空を演じていたようなものである。
  4. ^ 漫画版『ゲ號』の脇役。
  5. ^ 余談だが、この浦島太郎状態は同じくエヴァフォロワーアニメ『ラーゼフォン』においても、シンジに当たる主人公が経験しており、ミサトに当たる年上女上司は元々主人公のクラスメイトで恋人だったという設定になっている。
  6. ^ 漫画『ゲ號』に登場する隼人の婚約者。
  7. ^ 演者のミチルはシンジ役の元気のだが、早乙女夫人がいなかったので代理で登場。
  8. ^ 漫画版『ゲG』に登場する古代アトランティス帝国の作った竜型ロボット。
  9. ^ 『ネオゲ』ではアスカ、じゃなかった竜馬はエヴァー、じゃねえ、ゲッターロボには載らない。『新ゲ』においては他2人が竜馬のおまけのような扱いであり、隼人が漫画版ゲッター同様の極悪テロリストと言うのもあって扱いが難しいのか『スーパーロボット大戦NEO』というマイナーな作品に1回参戦しただけで冷遇を受けている。

関連項目[編集]

Wikipedia
ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「真ゲッターロボ 世界最後の日」の項目を執筆しています。
Pixiv
同人マニアのために、ピクシブ百科事典では同人ゴロとその愉快な仲間たちが「真ゲッターロボ世界最後の日」の記事を執筆しています。