社史

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社史(しゃし)とは会社歴史のことである。

概要[編集]

どんなものにも歴史は存在する。何故なら歴史は物体人物組織の存在を順を追って纏めたものであるからだ。当然それは会社にも当てはまる。それ故会社の歴史を纏める作業やそれを読む事業が存在することとなる。

何故書くのか[編集]

基本的に社史を書くことを専門とする会社は存在しない。何故ならそのようなものを知ったところで全く役にも立たず、生かすべき点も存在しないからだ。所謂財閥に代表される、国や世界の経済に大きな影響を与えた企業・団体だったり、社会的な貢献を数多くしていたり、またその業界において大きな技術革新を果たすきっかけを作ったというなら話は別である。しかし、ただ与えられた仕事を淡々とこなし、契約先や取引先との間だけで貢献を果たしている企業が大半なのである。会社が取引先や契約者に対して最大限の努力を行い、それに対して貢献するという行程は社会的にみれば当然のことである。そのようなことでいちいち素晴らしいなどと声高に叫んでいられる程、世の中はおめでたくないし、有閑でもない。だが、多くの会社では社史を作成する。では何故需要のない社史を作ろうとするのだろうか。

最大の理由としては、「会社に権威を持たせるため」であるとされる。大方の会社はそれを専門としていない業種の人たちやニートにとっては何をしているか皆目見当のつかない所ばかりである。しかし、社史を見せることで、何をしているのか理解してもらうことができる。また、会社を創設し、大きくしていく過程を見せることで、その会社が素晴らしいということ、その素晴らしい会社に勤める社員たる私も素晴らしいのだという思想教育を行うことができる。その上で「我が社は遥かなる高みへ向かうためにあなたの力を必要としています。」とでも書いておけば、どのような苛烈な残業であっても喜んで引き受けてくれる社員が完成する。自分の勤める会社は高みを目指す素晴らしい会社なのであり、そのためには手段は選ばず、貪欲に高みを目指さなければならないと刷り込まれるのだから。

何を書いていくのか[編集]

では執筆する過程を見ていこう。

創始者神話[編集]

まずは会社の創始者の情報を集めていくことになる。 どのような会社であっても、それを作った創始者は存在する。それについて調べ、創世神話に当たるものを作っていく。創業者一族に話を聞いてもよい。集めきれなかったら、創作でもかまわない。ただし、注意すべき点がある。創始者には最大の敬意を払わなければならないのである。創始者がいなければ、会社が作られることはなく、最悪の場合、自分たちは路頭に迷うこととなっていたかもしれない。いわば会社の創始者とは自分たちを拾ってくれた「命の恩人」なのである。そんな創始者に対して敬意を払わないのは失礼に値する。また、会社の経営方針は、創始者の言葉で決定していたり、影響を受けているケースが多い。創始者を崇拝することで、新人を教育する布石にもできるのだ。そのためには多少神話的になっても構わない。例えばこのように書く。「創始者はのごとく素晴らしい志を持った人であり、この素晴らしい会社(のもととなった商店)を作ってくださいました。彼は崇拝すべき存在であります。」

創始者が会社や商店を起こすことには、必ず何らかのきっかけが存在する。そのきっかけがとても素晴らしいものであるかのように思わせることは、基本的かつ重要な点である。このきっかけを社是として社員に刷り込ませることも可能である。また、簡単に起業するよりは、艱難辛苦を乗り越えてやっとこさ起こすことができたという風に書くとなおよい。「苦しい中でこの会社が生まれ、荒波の中を潜り抜けて現在まできた」のだと思わせれば、新人たちにとっては感動すら想起させるものになるに違いない。

交代[編集]

創始者が社長だった時代から、彼が社長職を降り、後釜となる人物にその椅子を譲るイベントが必ずやってくる。人間は不死の存在ではない。必ず限界が来る。大抵の経営者は、限界の三歩程手前で会長になるなどして現場を離れる。そして、信頼している人物に後を任せるのだ。その際、旧社長と新しい社長で会見や演説が行われる。その様子を素晴らしく書く必要がある。旧社長が何故新しい社長にこの人物を選んだのか、新しい人物は どう素晴らしいのか、この会社にどのような変革を齎し、良い方向に導いてくれるのか、といったことを書き連ねていく。二代目から三代目、三代目から四代目となる場合も同様にする。

凋落と復帰[編集]

会社は景気というものに左右される。そのため、景気によって経営が安定していたり、不安定になったりする。この安定して大盤振る舞いになっている状態についてはあまり記述しなくてよい。安定した経営を行えていることは確かに素晴らしいことであるが、そのようなことを記述しても、すぐにネタが尽きる。経営が安定していることに感謝することが少ないからだ。逆に経営が傾き、倒産しかかっている時がチャンスである。倒産しそうになっている場合、社員や経営者は何とかしてそれを盛り返そうとする。その努力の様を描き、会社の業績、経営が素晴らしい回復を遂げた時、それはドキュメンタリーのような感動を与えてくれるのである。当時の社員が在籍していれば、直接談話を聞き、掲載することも可能である。これにより、新人にとっての魅力がまた一つ増えるであろう。

そして現在、未来へ[編集]

「このように我が社は、経営努力を繰り返し、生き残ってきました。これには創始者の理念があります。これからも我が社は経営理念の下、時代を、業界を、突き進んでいきます。」

のような締めを最後に書けば完成である。

社史を発行してら、何年かに一度再発行することを忘れてはならない。社史を発行した時点で、もう歴史は進んでいるからである。

関連項目[編集]