自傷

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自傷は医療行為の一つ。正式には自己瀉血(英:Self Bloodletting)という。

歴史[編集]

血液に澱みが生じると病気になる、という考え方は洋の東西を問わず一般的なものであり、西洋では18世紀に至るまで瀉血は標準的な治療法であった。実際、「悪しき体液を除去する」といった霊的な理由だけでなく、膿を持つ患部を切開することで快癒に向かうこともあった。中国においては刺絡と呼ばれ、吸い玉療法も近縁の治療法である。 近代には根拠がない、むしろ健康を害するなどの理由で一旦廃れたが、特に第二次世界大戦後はその価値が認められるようになり、自分自身に施療する人も出るようになった。医学界からは素人が行うのは危険という声があるが、自傷者の統計が少ないためどれぐらいの人が自傷しているかの実数は不明である。

行為[編集]

個人で行う場合、刃物で皮膚を切り裂くことが多い。一般の家庭にある包丁カッターナイフが使われる。自分自身に施療するときは、切りやすく力加減の塩梅が取りやすい手首の内側から肘にかけて、例は多くはないが太ももを切ることもある。 血行を良くしたほうが効果が高いと考える人は風呂に入って自傷をすることもある。 一般に切った痕が相当長期間に渡って残るので、何回も瀉血を行うと傷痕が縞状になる。これは他の人に不快感を与えることが多いからか、定期的に自傷する場合は長袖を着用するようになる。従って瀉血をよくする人間がどうか、専門家は見分けることが可能である。

精神面への影響[編集]

近年になって、瀉血、特に自傷の精神面への効果が注目されるようになってきた。自傷経験のある250人に対するアンケート調査の結果、特に女性では自傷によって一時的に精神が安定すると答えた割合が高かった[1]。研究グループによると、有効なストレスの発散法を持てない(門限や金銭上の理由、人間関係など)中高生が、自傷によって均衡を保てていると考えられるケースがしばしば見られたという。 この結果を受けて、厚生労働省は精神保健の保全に資する行為として自己瀉血を医療行為から除外指定し、より効果の高い自傷研究のための予算を計上した。将来的には中学校等の保健体育で自傷の方法を教えたいという。

脚注[編集]

  1. ^ 自由記述欄でも、「自殺の欲求が少し楽になった」「血を見ていると安心できた」といった回答が見られたという。

関連項目[編集]