トルマリン

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トルマリンとは、火打石ならぬ電気打ち石である。

概要[編集]

この石は、加熱させたり、摩擦を生じることで電気を発生させることで知られている。そのため、「エレクトリックストーン」などとも呼ばれている。その昔、電気代を払うのにも苦労した下層市民達が、トルマリンを打ち合わせて自家発電を行っていたという話は有名である。電気代を払えないのになぜ高い宝石には手を出せたのかということは詮索してはいけない。また、帯電したトルマリンを昏睡した人間の肌に当てて電気ショック療法を行うなど、医療面でもトルマリンはふんだんに利用されている。

色彩[編集]

アメジスト、エメラルドの緑、サファイアの碧のように、宝石には基盤となる色彩が存在するが、トルマリンにはそれがない。鉱物の鮮やかな色は、自色と他色という二つに大別される。自色というのは、その鉱物の主要な成分によって発現する色であり、他色というのは、鉱物の内部に要りこんだ不純物などの影響で現れる色である。他色性の強い鉱物は、色が一定せず、様々な色彩を帯びるようになる。

トルマリンは、まさにこの他色性の多彩な鉱物である。エメラルドのような緑色を帯びるものもあれば、ガーネットのように紅く染まるものもある。とにかく、多彩な色が存在する鉱物である。トパーズなども、地域によって異なる色彩を持つが、ここまで同じ種類の鉱物で色が違うのはトルマリンくらいである。

…しかし、様々な色彩を持つと言えば鮮やかに見えるが、他色性の強さとは上述の通り内部に蓄積された不純物が多いということである。つまり、トルマリンは、ばっちい宝石ということになる。宝石の知識が多少ある人物からは、不潔の象徴として悪い印象を抱かれることも多い。10月の誕生石になっているが、10月生まれの彼女にトルマリンの指輪やネックレスをプレゼントでもした場合、彼女が少しでも宝石に詳しければ顰蹙を買うことは間違いない。10月生まれの誕生石には他にオパールもあるので、賢明な男性諸君は不潔の象徴であるトルマリンではなくオパールをプレゼントするべきである。

パーティカラード[編集]

トルマリンは、あまりに不純物が多すぎて、一つの結晶の中に二つの色を帯びるようなものまで存在する。これをパーティカラードと呼ぶ。中でも、外側が緑色で中心が赤く染まったものはスイカのような風情をかもし出すので、一部の悪趣味な人間の間でアクセサリーとして珍重され高い値段で取引されている。

…だが、実はこの中心が赤く染まったトルマリン、その赤の正体は人間の血である。前述の通り、トルマリンは摩擦で電気を発生させるため、貧しい家庭では電気を発生させるためにトルマリンを打ち合わせたり、停電で工場が使えなくなってしまった際に労働者達が必死こいてトルマリンを摩擦させたりして自家発電を行っていた。何度も石を打ち合わせるうちに、石を掴む手はあれ、やがて出血する。人間の皮膚から出血した血は、そのままトルマリンに浸透して内側に蓄積してゆくのである。これが、スイカのようなトルマリンが生まれるカラクリである。スイカのようなトルマリンは、生活に喘ぐ労働者や貧困者の苦悶の象徴と言える。その苦労の象徴が、一部の金持ち達の間で道楽のために取引されているというのは何とも皮肉な話である。

名前と産地について[編集]

トルマリンという名前は、シンハラ語のTrumaliという単語に由来している。何でも「黄色いジルコン」という意味らしいが、元々ジルコンには色が黄色のものが存在する。勿論それはトルマリンではない。しかもジルコンの主成分であるジルコニウムは殆どのトルマリンには含まれていない。何故黄色いジルコンという名前が与えられたのか、ますます分からなくなってしまう。おそらく、言葉の通じない異国の商人達の間で取引されている内に、言葉の意味が全く変遷してしまったのだろう。アメリカ人に通じない和製英語のようなものである。

シンハラ語はスリランカで主要な言語として使われている言葉である。とすれば、当然のことながらトルマリンの主要な産地はスリランカ…ということになるはずである。ところがどういうわけかスリランカよりもブラジルロシアの方が産出量が多い。

なお、ロシアで採掘されるトルマリンは、結晶の殆ど全体が真っ赤に染まっていることが多い。これは主成分の殆どが共産主義に染まってしまったことが原因であるとされている。