飴色紅茶館歓談

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飴色紅茶館冗談(あめいろこうちゃかんじょうだん)は、漫画家藤枝雅の描く一連の漫画作品(飴色紅茶館歓談、同閑談、同茶話)と、そのメディア展開作品、並びに、背景となった事象の総称である。

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概要[編集]

何度かテスト的に掲載された読み切り作品をベースに、2006年より一迅社発行の漫画雑誌コミック百合姫に作者の調子のいいときに限り連載されている本漫画作品は、掲載誌名を見て解る通り百合と呼ばれる女の子同士の恋愛をテーマにした作品である。

タイトルの一部にもなっている喫茶店「百合色飴色紅茶館」を一人で経営し、少々子供っぽいところもある若い女性犬飼芹穂(いぬかい せりほ)と、元はそこに通う客で、働いている芹穂と店内の空気に魅せられてアルバイト店員として居ついてしまう大人っぽい女子高生琴織さらさ(ことおり さらさ)の二人が、開店前にいちゃいちゃ、営業中にキャッキャ、閉店後にウフフして、100年後50年後も一緒にいようと誓い合う物語であるが、そういった部分は大勢から見ると枝葉に過ぎない。

さらさと同じ女子校に通う情報通の眼鏡っ娘獅子尾ハル(ししお はる)、同じく、趣味が日曜大工という驚きのロリ白鳥日乃夏(しらとり ひのか)の二人組も、飴色紅茶館を頻繁に訪れては、いちゃいちゃしたり、たまにはお店のイベントに協力したりもしているが、それはもっと枝葉の方の話でしかない。

2009年現在、発売されている単行本は1巻のみで、おおむね以上のようなエピソードが収録されているだけである。

では作者が本作で真に描きたかった話の本筋は何か、と言えば、そのコミックスの限定版、及び同時期に発売の百合姫本誌に添付された合計2枚のドラマCDの方にある、というのが作者をよく知るファンの一致した見方である。

付録ドラマCD[編集]

添付されたCDはもちろん「飴色紅茶館歓談」のドラマCDであるから、連載漫画「飴色紅茶館」シリーズのストーリー、並びに、そこに登場するキャラクターが漫画と同様に描かれるもの、と思われていた。

しかし、蓋を開けてみると、漫画でお馴染みの面々がCVで喋る(出演:ゆかな水樹奈々浅川悠 こやまきみこ、上記役柄と同順)のは当然としても、そのドラマには、何の前振りもなしに漫画未登場のキャラクターが二人登場してきて、既存キャラと飴色紅茶館の日常に割って入る形で騒動を起こしていく、非常にオリジナル色の強いシナリオとなっていた。

実はこの新キャラの二人、学生百合漫画家の早乙女愛華(さおとめ まなか、CV:田村ゆかり)と、その担当の新人編集者南城詩子(なんじょう しいこ、CV:堀江由衣)は、共に商品の主体たるコミックスの方には一切登場せず(但し百合姫の最近発売の号で背景的に登場)、恐らくは連載当初の構想にもなかったはずの、まさにドラマCDのためのオリジナルキャラだったのである。

このドラマの脚本を担当しているのは、漫画本編の作者である藤枝雅本人だが、では、この二人の新キャラを唐突に登場させてまで作者は一体何を描き出そうとしたのだろうか。

新キャラのCV[編集]

飴色紅茶館でいちゃつく3組目のカップルとして登場する新キャラ2人を担当したCVは、前述の通り田村ゆかり堀江由衣で、実はこれはその筋の者には堪えられないキャスティングである。

どういう事かと言うと、現在はそれぞれ個人と個人でアイドル声優の双璧として年齢の頂点に君臨するこの二人は、以前にやまとなでしこというユニットを組んで一緒に活動していた時期があり、当時は幾多の百合っぽいエピソードを量産していた。ここではその一つ一つには触れないが、一人の変態漫画家の言を借りれば「あれはライブじゃねーよ、レズビアンショウだよ」というほど、仲の良いところを見せつけつつ夫婦同然に息の合ったステージやイベント、ラジオ収録などが見られた。

しかし、ユニット売りよりもバラ売りの方に利があるとの総合的な判断から、2枚のCDと全国ツアーを成果にユニットは活動休止となり、前代未聞のファンクラブ分割という事態を経て、現状の一人と一人という形に落ち着いている。だが、数年を経た現在でも、当時が忘れられないファンたちは、二人が台詞や歌声やアレぴーを絡ませるのをずっと心待ちにしているのである。

というような記述を目にすると、「この百合厨どもが」と冷たい視線を浴びせようとする無粋な輩がきっと11人はいる。しかし、例えば、えりんごすあいまいなばいと、といった(通称)百合カップルとされる声優ペアは、細かいニュアンス的なものまで含めて相手を非常によく理解しているため、共演ではここぞという最高のタイミングできちんとトーンを揃えて絡み、リハなしの一発収録でもまず失敗しない。声優ウォッチャーとしては、こうした、純粋にゲイ芸としての高みにこそ注目すべきであり、やまとなでしこの場合は、それに加えて二人の歌唱力と独特の声質同士による(少なくとも声優界には)二つとないハーモニーという美点もあった訳だが、残念ながらそれも現在では封印されているも同じ状況にある。

もちろん、これだけ多くのアニメが制作されている昨今で、共演などの機会がまるで無い訳ではなかったのだが、多くはその中で「擦れ違い」的に登場するキャラ同士で、本格的な共演と呼べるものは長らく無かった。

ドラマの聴きどころ[編集]

そこに、このドラマCDである。

別な何かの解説に見えそうな点を敢えて恐れずに書くと、ここでは他者が入らず、田村ゆかり堀江由衣が二人だけの濃密な絡みを見せる本番が数回に渡って収録されており、そこでは何度も体勢を入れ換えながらを囁き合ったり悲鳴や嬌声を響かせ合っては甘酸っぱく潤んだ空気を発散させる至近距離からの本気のかけあい(何の)が、たっぷり数分間に渡って繰り広げられている。

今の書き方には正直多少問題もある訳だが、実際のところ、ゆかりんキャラとほっちゃんキャラは、この物語の起承転結でいう「転」にあたる別離の危機を、手に手を取って乗り越えた結果、「結」で文字通り結ばれてしまう。それも、二人が抱き合ってちゅーするシーンが実際に演じられ、エンディングでは遂に同棲相手としてゆかりんほっちゃんに貰ってしまった。あ、いや、あくまでも、キャラが、である。

このような展開に、どう見ても分厚い少女漫画にしか見えない「コミック百合姫」で「飴色紅茶館」を百合繋がりから愛読していたやまとなでしこファンは狂喜し、某巨大掲示板では「藤枝、ここ見てるんだろ? ちょっと来い。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あんた神だよw」という書き込みに代表される賛成票が次々と投じられた。

制作者の意図[編集]

しかし、それで喜ぶのはあくまで妄想好きな一部のやまとなでしこファンたちの勝手な事情に過ぎない。

この物語世界の創造主たる作家、藤枝雅が、書き下ろしシナリオや装丁などを含めたドラマCDの制作に並々ならぬ労力を投入し、また商業デビュー作として長く自身の経歴に残り、代表作ともなろう大事な本作品において、(敢えて言わせて貰えば)第一線のプロなら誰が演じても大差無い、たかが声優の選定一つに「著名カップリングだから」とこだわる事が、はたして有り得るだろうか。

また、仮に。あくまでも仮定として、藤枝氏が少々やまとなでしこのファンであった場合を考えてみたとしても、読者から諸々の経費を頂いて成り立つ商業出版の世界で、普通は営業的判断として公私混同の自重が求められないはずは無い。

作家を伸ばしつつ、時に我が侭を戒めることも担当編集者の重要な職務の一つであり、作家に迎合するのではなく異なった視点からアドバイスを与えるのが、編集者の努めというものであろう。

だとすると、この、やまなこにラブラブを演じさせる、ファンにとっての神がかり的キャスティングは、あくまで偶然の産物だったのだろうか。

藤枝氏が実際にやまなこファンではないかと思わせるような表現も、その気になれば作中からみつけ出す事ができるが、大人なら誰でも理解できる通り、あくまでも役者は役者、役柄は役柄である。


藤枝氏のHPには、その回答が掲載されている。

なるほど、そこには「とにもかくにも読者が見たいものを作るのが私の努め」といった、クリエイターとして肝に命じたい言葉が並んでいる。

だが、その上に書いてある高笑いは何なのだ?

「ははははは、職権乱用とか知らんですよ!恋の天使舞い降りたのです!」


では担当編集者は一体何をしていたのだろうか?

答えはコミックスのあとがきにある訳だが、彼らは百合姫の打ち合わせと称して、深夜まで、声優百合漫画の企画や、ゆかりんライブに行く算段を話し合っていたのである。この百合厨どもめ。

関連項目[編集]