ANGEL BULLET
ANGEL BULLET(エンジェルバレット)とは、ライアーソフトが世に放った謎の弾丸。
〜 ANGEL BULLET について、松田優作
概要[編集]
奇怪なR-18指定作品を世に少しずつ放っていたライアーソフトの第12作目に当たる作品であり、B級で覇道を往くライアーソフトの相応しい弾丸である。本作は開拓時代のアメリカ西部という所謂「西部劇物」なわけだが、題材がまともでも会社がまったくもってまともでないため中身も相当奇怪なものになった。その理由の大半が主人公の牧師にあるわけだが、その理由については後述する。
なお、同じ西部劇物としてはライアーソフトに同じく異色の作品を放つ事に定評のあるニトロプラスが続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-という作品を出しているが、ジャンゴも相当な作品であるにも関わらず発想の源が狂っているせいで狂い具合はニトロプラスが負けてしまう珍しい事態が発生している。
ストーリー[編集]
開拓時代のアメリカ西部で行方不明の父を探すガンナーの少女と異常性癖牧師が魔物の跋扈する世界で戦う話である。この魔物は普通の弾丸が利かないので牧師が弾に魔法を込めるわけだが、魔法を使う手段が相当アレなのでシリアスっぽいストーリーが完全に台無しである。カラミティ・ジェーンなどの実在した人物も登場するが、魔物が出てしまっている時点でファンタジーなのでまともな西部劇になるかはお察しください。
登場人物[編集]
- クラウス・スタージェス
- 全ての元凶であり、この作品がおかしいと判定される理由の9割が牧師のクラウスである。神と対話することができ、それによって魔法を使用できるのだが勃起して角度が45度を超えないと神の声が聞こえないらしい、既に意味不明である。そんなふざけた手段で神と交信するわけだが、何故だかEDになってしまったらしく神の声が聞こえなくなったらしい、知らないよそんなこと。そんなEDになって役立たずと化した彼だが、今度は何故だかマゾに目覚めたらしくヒロインに頼み込んで罵倒してもらって性的興奮を得て神と交信するというどういう状況で思いついたのかまったく分からないようなキャラクターになった。
- 要するにこのゲームは牧師が罵倒される事によって勃起し、神の声を聴いて怪物と戦うゲームなのである。異端信仰らしいが異端すぎるだろうというのがプレイヤー共通の想いである。
〜 クラウス・スタージェス について、アレクサンド・アンデルセン
- こんなんじゃまだ銃剣を突き刺し聖書をばらまくアンデルセン神父の方がまともに神職をやっていると言わざるを得ない。異端扱いされているどころかここまで異端で納得の行く信仰も珍しいものであり、首からかけた十字架は聖職者っぽいが、良く見ると貼りつけられている人型の股間が盛り上がっている事が分かる。異端信仰で宗教裁判にかけられれば即刻殺されること間違いなしである。
- 無茶な責め苦をしてくださいと無理矢理頼み込む姿勢から、最早「マゾすぎて一周回ってドS」などと言われることもしばしばある。
- セーラ・V・ウィンタース
- 被害者。マカ・アル○ーンとセイ○ーを足して二で割ったような外見の、ただただ被害者である。父を捜しにアメリカ西部にやってきたらドMの変態牧師に絡まれた挙句に彼を勃起させるためにあの手この手でドM精神を刺激してやらないといけないという、まともな精神の少女にはあまりにも過酷すぎる状況下におかれる事となる。時に土下座され、時に言いくるめられ、時に逆切れされなんだかんだで色々やらされてしまう姿はえっちい話を置いてけぼりにしてもはや可哀想としか言えない。
- まともなガンファイトならばかなりの腕前なのに、クローズアップされるのは類稀な戦闘能力よりもその悲惨な状況である。
- その他大勢
- インディアンの少女だのビリー・ザ・キッドだの色々と目玉になりそうだったキャラクターは多いのだが、如何せんクラウスが濃すぎて他が良く見えない。冗談みたいな話だが、この作品はサブキャラクター、敵キャラクターなどもとても魅力的である。ただただ綺麗な色彩もどす黒い絵の具で塗ったら真っ黒で見えない、それだけの事である。
弾丸の行方[編集]
謎の作品を繰り出す事に定評のあるライアーソフトの12弾ともなれば、プレイヤーたちもある程度覚悟して購入していた。しかし、プレイヤーたちの斜め上を行くシナリオは未だに「ライアーで一番の変態はクラウス・スタージェスで決まり」とさえ言われており、どれほどに異端な存在なのかが分かる。このライアーソフトが放った弾丸がどこに命中したのかと問われれば間違いなく購入したプレイヤーの心と財布に違いない。名前こそ天使の弾丸だったが、その実態は悪魔の弾丸であった。