PLUTO

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PLUTO(プルートウ)とは、「鉄腕アトム」の同人誌である。浦沢直樹作。

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概要[編集]

一言で言うと『鉄腕アトム』の「地上最大のロボット」の回の二次創作。しかしその内容の濃さゆえ爆発的なヒットを遂げた異例の作品である。同人誌でありながら「この漫画がすごい!」2006年版オトコ編1位を獲得した。この事態に手塚プロはPLUTOを「鉄腕アトム」の正式なコラボ作品と認め、「ビッグコミックオリジナル」に連載されるまでになった。コミック累計850万部を売り上げており、あのドラえもん最終話の同人誌ですら1.3万部の売り上げだったことを考えれば驚異としかいいようがない。

原作の主人公のアトムではなく、ドイツ製のスーパーロボット刑事、ゲジヒトがPLUTOの主人公になっている。しかしゲジヒトが6巻で死亡という衝撃展開により、最終巻の8巻までアトムが主人公の座を奪った。

ストーリー[編集]

人間とロボットが共生する社会。一話目にしてスイスのモンブランという超高性能ロボットが破壊された。同じ頃ロボット法擁護団体の幹部も殺されていた。ユーロポートが誇る高性能刑事ロボットゲジヒトは二つの事件に共通性を見出し同一犯による犯行とみて捜査を始める。やがて事件の裏には巨大な陰謀が渦巻いており、自分も含め7体の世界最高性能のロボット達が標的になっていることを知る。

そして次々と7体のロボットが破壊され始めた。ノース2号、ブランド、ヘラクレス、そしてアトムまで殺され、主人公のゲジヒトには嬉しい展開になり、あとは犯人を見つけて生き残ればいいという状況になった。

しかし主人公という生存フラグを持ちながらあっさりと殺されてしまい、挙句にアトムは生き返るというゲジヒト涙目の展開になり、世界を救ったのはやっぱりアトムでしたという結末になった。

用語[編集]

ロボット
PLUTOの世界ではロボットは人間並みの知性と機動力を持ち、高機能なものは人間と寸分違わぬ容姿をしている。人権も保証されている。人を殺せないようにプログラミングされているらしいが、ゲジヒトと他一体が既に殺人を犯しているので説得力はない。
第39次中央アジア紛争
ペルシア王国が大量破壊兵器を隠し持っているとしてトラキア合衆国が仕掛けた紛争。本当は大量破壊兵器などなかったが、この紛争でペルシアはズタズタにされてしまったため、シャクに来てペルシアの科学者が本当に大量破壊兵器を生み出してしまった。それが7体のロボットを破壊することになるプルートゥである。
ペルシア王国
ダリウス14世が独裁政治を引く中央アジアにある王国だが、どう見たってフセイン政権下のイラクである。
トラキア合衆国
どう見てもアメリカです、ありがとうございました。
ボラー調査団
ボラーがなんなのか分からないままペルシア王国に派遣され、結局その派遣が戦争の発端だとして命を狙われることとなった気の毒な人達。ペルシアの科学者、アブラーの手によって殺されることになるが、一部は殺されないまま終わるなど、いい加減な殺害計画だった。
ボラー
大量破壊兵器などないと訴えても全く応えてくれない世界に対していっそ作ってやろうとペルシアが建造した大量破壊兵器のこと。プルートゥに並行して作られた。事の発端であるトラキアに勝つためにはもう惑星ごとトラキアの国土を吹き飛ばしてしまえばいいという結論に至ったため、超巨大火山を反陽子爆弾で噴火させ、地球を滅亡させようとした。
KR団
Kutabare Robot(くたばれロボット)団の略。ロボットの燃料消費が地球環境を悪化させているとしてロボットを減らそうと意気込む環境団体。

登場人物[編集]

7体のロボット[編集]

世界最高水準のロボットたち。決してネコ型ロボットの集まりではない。
犯人逮捕への意気込みを語るゲジヒト
ゲジヒト
一応主人公の自称スーパーロボット刑事。ホフマン博士に作られたドイツ製アンドロイド。容姿は女子受けしない中年男性で幸薄そうな顔。おまけにホフマン博士が予算を酒代に回したせいで髪の毛が薄めになっている。“ゼロニウム”というとてつもなく硬い特殊合金で出来ているが、プルートゥの急襲であっさり体をブチ抜かれた。
「地上最大のロボット」版
プルートウを逮捕しようとする(スーパーは付かない)ロボット刑事。本作と同様にゼロニウムで出来ているが、全身キンキラキンですごく目立つ。プルートウとの戦いでは、せっかく電磁波が効かない体にも関わらず油断した瞬間真っ二つという衝撃的な死に方をした。
アトム
原作の主人公。日本製のアンドロイド。より現代受けするショタに進化。もともとは天馬博士が亡くした息子「天馬飛雄」そっくりに作ったロボットであったが、天馬博士がオタク精神を全力でぶち込んだために10万馬力という男子小学生には要らない能力を持たされた。結果少年ロボットでありながら第39次中央アジア紛争に駆り出され、挙句プルートゥに命を狙われる羽目になった。
モンブラン
スイス製。原作での姿形を留めているロボット。スイスの英雄だが、自分が死んだら鉄くずにして溶かして再利用してくれと願う謙遜さを持つ。その願いは一話目にしてプルートゥの手によって叶えられた。
「地上最大のロボット」版
スイスの山案内ロボット。方言を使う田舎臭いキャラクター。不意をつかれ電磁波攻撃で大破したので、出番は3ページのみ。
ノース2号
スコットランド製のバリバリ戦闘用ロボット。腕が8本あり、敵ロボットを切り裂くナイフや銃となっていたので、その腕で料理や庭の手入れができるとして、終戦後にポール・ダンカンの執事をすることとなる。それでも腕が手持ち無沙汰なのでピアノを教えてもらった。2番目にプルートゥに殺される。ちなみに歌を歌うのも好きだったが、ド音痴なので滅多に歌わせてもらえなかった。
「地上最大のロボット」版
スコットランドの古城に彼を造った博士と住むロボット。こちらは腕は6本。どう見ても作業・工作用なのに、なぜか「世界で一番強い7体のロボット」の内の一人になっている。やはりプルートウに破壊されてしまう。
ブランド
トルコ製アンドロイド。ロボット格闘技の名手であるが、それにあるまじきメタボ体型。格闘中はパンクラチオンスーツという強化スーツを着るので、メタボの体の意義は不明。本人曰く、ラッキーマンらしいが、3番目にプルートゥに殺される。
パンクラチオンスーツに身を包んだ闘神・ヘラクレス
ヘラクレス
不機嫌そうな顔したギリシャ製中年アンドロイド。お茶に誘うと人間の真似事はしない主義だと断られるが、ただの金欠という噂もある。ブランドの仇を討つためプルートゥに戦いを挑むが、豪快に破壊され死亡。
エプシロン
オーストラリア製。光子エネルギーという都合の良いエネルギーで動いている。若い頃モテなかったハワード博士が鬱憤を晴らすために造ったので、珍しく美形キャラクター(ただし神経質そうな表情をしている)。基本チキンで、戦争に出るのを拒否した為、罰ゲームを色々やらされた。その罰ゲームの一環で、戦災孤児たちを育てる羽目になり、日々子供たちの思想教育に勤しむ。趣味は大勢のカンガルーの「処理」。

敵/事件関係者[編集]

黒幕、アブラー博士の勘違いで命を狙われることになった人間やロボットとその追っ手。

サハド=プルートゥ
元々はサハドというアブラーの息子ロボットであったが、留学という名目でオランダに亡命した。砂漠お花畑にすることが夢で、栽培していたチューリップ全てに名前を付ける暇人。でも基本的に勤勉でいい人。しかし、アブラー博士に半強制的にプルートゥへと転生させられてしまう。
プルートゥには頭に2本の角があり、伸縮自在なのでそれを使って触手プレイをすることが可能。竜巻を生み出す、何のエネルギーも使わずに空を飛ぶなど、PLUTOのなかでも無茶苦茶な設定が施されている。
ホフマン博士
ゲジヒトの製作者。その割にはゲジヒトが息子ロボットを養子にとったことを知らされておらず、ゲジヒトからの信頼はゲジヒトの頭髪並に薄かったようだ。
お茶の水博士
暇つぶしでロボットを作っている科学者。科学省長官。彼の娯楽でウランやアトムの父母を作り出した。もちろん予算は科学省持ち。
ウラン
アトムの妹で、お茶の水博士に作られた女の子ロボット。人や動物の感情を巧みにキャッチ出来るのをいいことに相当調子に乗り、一人勝手にプルートウの襲撃現場に行き、後を追ったアトムがプルートゥと鉢合わせ結果的にアトムを死に追いやる羽目となった。
アブラー博士
ペルシア王国出身の科学者で、「中央アジア最高の頭脳」と呼ばれる。何故なら彼は天馬博士が作ったロボット・ゴジであり、人間とは比にならない最高級の人工知能を持っているからだ。人間になる憧れを抱き続けて遂に自分は人間だと勘違いしてしまった。サハドを造り、そしてプルートゥへと転生させたほか、口からゴキブリを吐き出す趣味の悪いロボットを作った。
トラキア合衆国の策略で始まった第39次中央アジア紛争の大元をボラー調査団と勘違いし、ロボットであることを活かしながら調査団員を殺していった迷惑な人。
ダリウス14世
自分はペルシア王朝の子孫だとおおほら吹いてペルシア王国の独裁者まで上り詰めた男。国家主席だった時は丸々太っていたが、政権が崩壊してからはトラキア運営の刑務所で健康的なダイエットをしてガリガリになった。モデルはもちろんサダム・フセイン
アレクサンダー大統領
トラキア合衆国の大統領。Dr.ルーズベルトというトイザらスで買ってきた話すクマのぬいぐるみが唯一の友達。アレキサンダーは政策の方針に迷いがあったときにはいつもDr.ルーズベルトに話しかけ、自分に自信を付けている。
Dr.ルーズベルト
アレクサンダー大統領のお友達のクマのぬいぐるみ。アレクサンダーがぬいぐるみを巨大コンピュータと有線で繋げて思考回路を爆発的に広げた。しかしDr.ルーズベルトが巨大コンピュータに侵されてしまい、考えることが物騒になった。自分が世界の支配者になるだと、神になるだのと、PLUTO一の中二病だった。7体のロボットとボラー調査団を殺そうと裏で指揮したのはこのロボット。
天馬博士
原作と比べて碇ゲンドウのパチモンみたいな風貌になった。アトムの製作者で世界最高峰の頭脳を持つと言われているが、天才のご多分に漏れず変人であり、息子の生き写しであるはずのアトムに空を飛ぶなどオタク感満載の機能を付けて行方をくらました。
ゴジ(=アブラー)を作った張本人で、人を殺せるロボットという大迷惑なものを趣味で作り上げた。
ワシリー
ペルシア王国出身の少年で終戦後にエプシロンに引き取られた。戦争のショックで話せなくなるが、「ボラー」という単語だけは発せられるので、「ボラー」の一言だけで周りと意思疎通するというイクラちゃんみたいなキャラクターになった。ただし、それでは物語がまともに進行しなかったので、途中で普通に話せるようになった。

関連項目[編集]