UnNews:暗黒の新学期 あす始まる

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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【2009年8月31日配信】


本日早朝5時のこと——、いつもは夜10時には家の灯りが消える、閑静な住宅街大阪府茨木市・彩都。しかし、今この時間は、多くの家の窓から、煌々としたパルック蛍光灯の灯りが洩れている。蝉の声も鳴りを潜め、ついさっきまでコオロギが鳴いていたこの日——地元の公立小学校に通う3年生の安田理次君(9)も、今日はサッカーボールを蹴ることを諦め、ご両親に買って貰ったトップバリュの学習机へと向かっている。

「友達の家はコーラ飲んでもいいんだって。めっちゃ羨ましい。うちのおかんなんか、水出し麦茶と牛乳しか用意してくれないもん。」とボヤく理次君。まだ夏休みの宿題は多く残っている。ゆとり教育も夢の跡。新興住宅地では家柄のよい子女が集まる関係から公立校でも高い学力レベルを持つ場所が多い。理次君、君にはいいお母さんがいるね。僕は羨ましいよ。


朝9時——、仙台市宮城野区。朝ご飯も忘れて今更感の強い工作に取り組むのは、中学2年の佐月晶子さん(14)。自由工作ではない。今年度末に校内で発表する総合学習の準備である。くる時も明くる時も、新聞紙に載った顔写真を切っては画用紙に貼り付けていく……。

この総合学習では数人のグループで、南京大虐殺の犠牲者数、27万4000人分の顔を画用紙に貼ろうという平和学習の一環である。お父さんが溜めていた東京スポーツに載っている、大量の押尾学酒井法子——。押尾学を切っては貼り、酒井法子を切っては貼り続ける晶子さん。この夏では、1人頭5万人がノルマ。しかし現状は、まだ1000人も作れていない。脇には、やり欠けの問題集のテキストが山積みになっている。もう少しすると、今日もそろそろ明光義塾へ行く時間である。カバンは宿題のプリントで一杯である。


夜6時——。東京都内某所、鷹司学園高等部の生徒会長、西條沙苗さん(18)は、その光景を見るや否や、言葉を失っていた。始業式で掲揚するはずの国旗が、ボロボロに破られている——。

国旗の一つや二つ、どうってことないと言ってくれた生徒会担当の放送部顧問。しかしこれは盗難かもしれない。生活指導部の教師が風紀委員を先導し動き出すことは目に見えている。一体誰の仕業か。講堂の倉庫には鍵がかかっていた。密室での完全犯罪。幽霊か? 宇宙人か? それとも、の仕業なのか? 2ちゃんねるオカルト板住人の友人ならきっとこう問い詰めるだろう。

でも、真実はいつも1つ犯人はどこかにいる。ここ10年では最も忙しくなりそうな今期の生徒会。もう9月にならないで欲しいと怯え願う会計の草食系男子。しかし、今年に8月32日は無い。8月31日は、もう、あと5時間しか無い……。


最終更新 19:16:30

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